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I-neが攻めの連続買収 スキンケアのトゥヴェールと「サロニア」の生産管理会社を取り込む

I-neは、スキンケアブランド「トゥヴェール(TOUT VERT)」を展開するトゥヴェール(大阪府箕面市、森山義彦社長)および、主力美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」の商品設計や品質管理などを委託する東亜産業子会社のTTradingの全株式を取得し、いずれも完全子会社化すると発表した。トゥヴェールの取得価額は101億円。TTradingについては明かしていない。株式譲渡実行日はTTradingが10月23日、トゥヴェールが10月31日を予定する。I-neはトゥヴェールの買収に際し、100億円の借り入れを実施した。

トゥヴェールは2002年創業。皮膚科学に基づく処方による良質なスキンケア商品を、自社EC、アマゾンなどオンラインで値ごろに販売し、美容家の口コミや効率的な広告宣伝により知名度を上げてきた。近年の業績は、22年6月期に売上高19億円(営業利益6億円)、23年6月期に25億円(同8億円)、24年6月期に41億円(同13億円)と急成長している。従業員は42人。TTradingの親会社である東亜産業は1996年に創業し、生活雑貨や食品、家電の卸販売やODMなどを手掛けてきた。TTradingは、美容家電の企画開発機能などに特化した子会社として24年9月に設立された。

I-neは25年12月期に売上高550億円、30年12月期に売上高1000億円を目標に掲げており、成長の柱に据えるのがヘアケア・美容家電とスキンケアだ。今回のM&Aは、双方の領域における成長の加速を目論むもの。トゥヴェールについては、I-neのリソースを活用することで、デジタルマーケティングの精度向上、サプライチェーン最適化により、さらなる収益力向上が見込めるとする。一方でトゥヴェールの製品開発ノウハウをI-ne全体に波及させ、グループ全体のスキンケア商品力向上につなげる。TTradingの子会社化については、「サロニア」の商品開発スピードや品質管理の向上、また為替影響により仕入れコストが悪化する中で、サプライチェーンの中間マージン排除などが狙いにある。

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