日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE以下、P&G)は8月4日、米サプリメントメーカーのソーン(THORNE)を、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)の旗艦ファンドから38億ドル(約5928億円)で買収すると発表した。拡大を続けるウェルネス市場での事業基盤強化が狙い。取り引きは規制当局の承認などを経て、年内の完了を見込む。
P&Gのシャイレッシュ・ジェジュリカー(Shailesh Jejurikar)最高経営責任者(CEO)は「非常に魅力的なブランドだと感じている。堅実な経営を続けてきた企業で、1984年創業と長い歴史を持つ」とコメントした。
高まる健康志向に対応
ポール・ガマ(Paul Gama)=ヘルスケア部門CEOは今回の買収について、「当社のパーソナルヘルスケア事業における重要な一歩になる」との見解を示した。続けて、「セルフケア、予防医療、ウェルネス、一人一人に合わせた健康管理に対する消費者の関心は引き続き高まっている。『ソーン』は、信頼性と科学的根拠を備えたプレミアムウェルネスブランドとして、当社の既存ポートフォリオを補完し、この分野での競争力をさらに強化する」と述べた。
一方、ソーンのコリン・ワッツ(Colin Watts)CEOは、「40年以上にわたり、ソーンは科学、品質、そして顧客を最優先する姿勢によって、医療従事者や消費者、パートナーからの信頼を築いてきた」とコメント。「将来を見据えた際、『当社の使命を継続的に果たしていくために最適な選択肢は何か』という問いに立ち返った。その結果、P&Gこそが、これまで大切にしてきた価値観と品質基準を維持しながら事業をさらに発展させるための最適なパートナーであると判断した」と語った。
この発表を受け、P&Gの株価は前日比1.5%高の147.20ドル(約2万2900円)となった。
本文中の円換算レート:1ドル=156円