ファッション
特集 販売員特集2024 第22回

服から食品、家電まで「領域を超えたおもてなし」 伊勢丹メンズ・福村豪さん

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PROFILE: 福村豪さん/伊勢丹新宿店メンズ館6階 メンズクリエーターズ スタイリスト

福村豪さん/伊勢丹新宿店メンズ館6階 メンズクリエーターズ スタイリスト
PROFILE: (ふくむら・ごう)1995年富山県生まれ。大学卒業後、2019年三越伊勢丹入社。入社以来5年間、伊勢丹新宿本店メンズ館メンズクリエーターズの販売を担当。百貨店の販売員として、ファッションだけに留まらず、衣食住全てにおいて顧客の嗜好に合わせた提案ができるよう情報収集に努めている PHOTO : SHUHEI SHINE

伊勢丹メンズ館の6階売り場(メンズクリエーターズ)で個人売り上げ、顧客数、セット率がそれぞれ1位。福村豪さんは凄腕販売員が集まる伊勢丹の中でも若手注目株の1人である。(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月23日号からの抜粋です)

本人いわくオタク気質でデザイナーやブランドに精通するだけでなく、顧客の求めに応じて担当外のラグジュアリーブランド、食品、家電、ペット用品までアテンドする。服はもちろん、それ以外の商品も福村さんの審美眼を通じて選んでほしいという人が多いからだ。「百貨店はライフスタイル全てのお手伝いができる業態。お客さまと長く深くお付き合いできることが、私の一番のやりがいです」と話す。

試行錯誤の中で編み出した接客手法だった。入社2年目の2020年、コロナの緊急事態宣言で百貨店は長期休業を強いられた。なすすべもない無力感にさいなまれた。そんなとき「WWDJAPAN」に掲載された有名セレクトショップの記事を読んだ。その店は顧客との結びつきが強く、SNSも駆使して、満足に営業できないにもかかわらず売り上げは善戦しているという。「外的要因が厳しくてもロイヤルティーの強いお客さまがたくさんいれば戦える。目の前のお客さまに売ることだけで頭がいっぱいだったけど、顧客作りを強く意識して売り場に立つようになりました」。

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