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「マイケル・コース」親会社が創業者の後継探し否定 米「WWD」の「準備中」報道受けて

「マイケル・コース(MICAEL KORS)」の親会社カプリ・ホールディングス(CAPRI HOLDINGS以下、カプリ)のジョン・アイドル(John Idol)会長兼最高経営責任者(CEO)は3月20日(アメリカ時間)、同ブランドのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマイケル・コースの後継者探しが検討されているという米「WWD」の報道をはっきりと否定した。米「WWD」は同日、ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)の退任に関する記事の中で、「『マイケル・コース』も少しずつ創業デザイナーの退任に向けて準備を進めている。現在64歳のマイケルに最近、後任探しを伝えたところだ。同ブランドからのコメントは得られていない」と記載している。

アイドルCEOは声明の中で、「マイケル・コースは、彼の名を冠した会社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーであり、今後もそうあり続ける。彼のビジョンは私たちの成功に不可欠で、これに反する情報はいかなるものも誤報だ」と述べた。また米「WWD」が入手したカプリの社員に向けた発表の中でも「報道は事実ではない。マイケルは引き続き、熱意をもって当社のクリエイティブなビジョンをリードする」としている。

米「WWD」記事は、事前に計画されてきたドリス・ヴァン・ノッテンの引退を踏まえ、業界のデザイナー交代が突然の退任から、ビジョンに基づく長期的な戦略へと変化し始めていることに焦点を当てたものだった。「ドリス ヴァン ノッテン」が18年にスペイン企業のプーチ(PUIG)に買収された際、ドリスは今後5年ブランドに残る意向を伝えていた。なおドリスの同ブランドでの最後のショーは、6月にパリで発表するメンズの25年春夏コレクションで、ウィメンズの25年春夏コレクションはデザインチームが担当する。後任も然るべき時期に発表する予定としている。

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