ファッション

「マイケル・コース」CEO、就任から7カ月で退任 後任は親会社の会長兼CEO

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」を擁するカプリ・ホールディングス(CAPRI HOLDINGS以下、カプリ)は、ジョシュア・シュルマン(Joshua Schulman)=マイケル・コース最高経営責任者(CEO)が退任すると発表した。

 カプリは2021年8月、シュルマン=マイケル・コースCEOを同職に任命すると同時に、22年9月には同氏がカプリのCEOに就任することを発表。これに伴い、ジョン・アイドル(John Idol)=カプリ会長兼CEOは会長職に専念する予定だったが、引き続きCEO職を兼任する。

 空席となるマイケル・コースのCEO職については、後任を探さず、アイドル会長兼CEOが兼任する。同氏はシュルマン=マイケル・コースCEOの前にも同職を兼任していた。

 アイドル会長兼CEOは、3月9日に行われた投資家向けのイベントで、「ジョシュアは当社に貢献してくれたが、残念ながら(期待したほどには)うまくいかなかった」と語った。今後の人事については、「私もいずれは退任するので、後任やその他のポジションについては取締役会と常に計画を立てている」と述べた。なお、22年2月の決算発表会の時点では、同氏はシュルマンCEOを「マイケル・コースのCEOであり、カプリの未来のCEO」と紹介していた。

 シュルマン=マイケル・コースCEOは「サンローラン(SAINT LAURENT)」や「グッチ(GUCCI)」などでキャリアを積み、12年にニーマン・マーカス・グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)傘下の百貨店、バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)の社長に就任。その後、17年6月から20年3月までタペストリー(TAPESTRY)が擁する「コーチ(COACH)」のブランドプレジデント兼CEOを務めていた。今回の退任にあたり、同氏は別離契約に基づき、ボーナスなどを含めて少なくとも850万ドル(約9億7700万円)を受け取るという。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。