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連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第66回

受動態の方が丁寧?マジで⁉︎

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※この記事は2023年10月30日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

このお手紙をずっと読んでくださっている方は、私が“受動態警察”として、「発売された」「発売されます」なんて表現を厳しく取り締まっていることをご存知でしょう。

前職の地方紙で、「受動態は、文章の構造を敢えて歪にすることで、特別な印象を残す文法。歪なのだから、乱発すべきではない」と刷り込まれて現在に至っています。

そして能動態を連ねた方が、主役の意思が強くにじむとも思っています。例えば化粧品なら、「新技術が開発されました」「その技術が搭載されました」「そんな製品が発売されました」よりも、「新技術を開発しました」「その技術を搭載しました」「そんな製品を発売しました」の方に意思を感じるのです。確かに受動態の主語は「新技術」「その技術」「そんな製品」と、企業側にとって打ち出したいモノ。だからこそ受動態を選ぶのでしょうが、昨今、差別化の手段はモノではなくヒト。能動態の、上の文章では隠れた主語である「私」こそ大事なのではないか?そんな風に捉えているので、受動態の乱発に警笛を鳴らすのです(笑)。

ということで、昨今は能動態原理主義な気もする私に先日、後輩が新たな感覚を教えてくれました。「受動態の方が丁寧な感じがする」というのです。

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