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ホワイト物流とは【「WWDJAPAN」用語辞典より】

 ホワイト物流とは、物流業界の深刻な人手不足を受けてトラック輸送の生産性の向上や物流の効率化を実現し、トラック運転者の負担を減らそうという国土交通省が主体となって取り組んでいる運動のこと。工場で生産した製品は物流システムによって輸送し、商品を購入する消費者の手元に届いている。企業の生産・販売活動は物流あってこそのものと言える。国土交通省が2019年12月に発表した「トラック運送業の現状と課題について」によると、トラック運送業者は「全職業平均より労働時間が約2割長く」「全職業平均より有効求人倍率が約2倍高く」「全産業平均より若年層の割合が低く高年齢の割合が高い」。長時間労働の要因の1つに、発着荷主の積み降ろし拠点での荷待ち・荷役時間があり、ホワイト物流を実現するには荷役主となる企業の努力が不可欠となっている。働き方改革関連法の適用に伴う「2024年問題」も懸念されており、化粧・日用品業界では資生堂の大阪茨木工場や花王の豊橋工場など物流一体型生産拠点を強化する動きも見られる。


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