ファッション

「エルメス」がフランス国内に工房を次々オープン “バーキン”や革小物の生産能力を高める

エルメス(HERMES)」は、フランスのヌーヴェル・アキテーヌ地方サン・ジュニアンにあるハンドバッグと手袋の工房を拡大移転する。同工房は2017年の設立で、新工房はそのほど近くにオープンした。

ウール工房の跡地を改装したという新工房の面積は約4700㎡。メゾンを代表するバッグ“バーキン(Birkin)”や“ケリー ダンス(Kelly Danse)”に加え、財布シリーズの“ベアン(Bearn)”や“トゥー ゴー(To Go)”を生産する。既存の工房で働いていたレザー職人に加えて、新たに手袋の職人などを採用し、最終的には250人程度の規模となる予定。建物は石造りの壁や緑化した屋根など生物気候学的に優れたデザインを採用しており、外壁には敷地内の石垣などを再利用しているほか、近くの採石場から採れた花崗岩などを使用している。

「エルメス」は生産能力を高めるため、10年以降、フランス国内に11の革小物の工房を開き、4700人以上の職人を雇用してきた。最近では4月に西部ノルマンディー地方のルビエに、5月にはトゥルヌ&クリロン地区にオープンしたばかり。需要の高い“ケリー(Kellly)”を中心としたハンドバッグやレザー小物に加え、パリ以外で唯一、サドル(鞍)の製作も手掛けるルビエの工房は、約6200㎡の広さを誇る。トゥルヌ&クリロン地区の工房は約5700㎡の広さで、260人の職人を抱えている。さらには、リオンとリスル・デスパーニャック、ループ、シャルルヴィル・メジエールの4カ所で新たな工房を建設中だ。

エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL)の23年1〜3月期(第1四半期)の売上高は、前年同期比23%増と好調。今年初めには伊ナポリや米フロリダ、中国・南京市に新店舗を構えており、今後さらなる成長が見込まれている。

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