ファッション

LVMH メティエダールが日本初のパートナーシップ 岡山のデニムメーカー、クロキと

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が2015年に設立したLVMH メティエダールは、岡山県のデニム生地メーカーのクロキとのパートナーシップ締結を発表した。22年に日本における活動拠点として設立したLVMH メティエダール シャパンが主導した、初めての日本企業とパートナーシップとなる。今後クロキは、LVMHグループに所属するブランドとの関係を強化。LVMH メティエダールが形成するモノづくり職人たちが集う集合体のメンバーとして他の工房や職人たちとの技術的交流も開始し、独自のデニム生地作りや染色、加工などに磨きをかける。

 クロキの黒木立志社長は、「日本における初のパートナー・マニファクチャーとして、LVMH メティエダール参画するオファーをいただき心から光栄に思う。真摯にモノづくりに取り組んできた思いが届いたことにも大きな喜びを感じている。このパートナーシップを通じて、メード・イン・ジャパンの高いクオリティと魅力が、世界に向けてさらに発信できることを期待している」と話した。

 また LVMH メティエダールのマッテオ・デ・ローサ(Matteo de Rosa)最高経営責任者は、「LVMH メティエダ ールのコミュニティーにクロキを迎えることができて大変うれしい。比類なき伝統的な職人技が数多い日本において、私たちの新たな物語の第一章をともに描くことを楽しみにしている。デニムという魅力的なテキスタイル素材におけるクロキの技術力と創造力は、LVMH メティエダールの工房や職人たちのコミュニティーに多くのシナジーをもたらすと確信している」とコメントしている。

 クロキは1950 年、岡山県井原市で黒木織布として創業。60 年代からデニムの製造・販売をスタートし、日本のデニムの品質向上と産業の発展をけん引してきた。岡山県井原市を拠点に、清らかな水に恵まれた豊かな自然と共生しながら、染色、織布、整理加工までを自社で一貫して行い、高品質のデニム素材と製品を生産している。

 一方の LVMH メティエダールは、モノづくりに欠かせない優れた技術を持つ工房や、職人たちの事業や活動に投資することで、世界的なクラフツマンシップの集合体を形成。特に牧畜、皮革やエキゾチックレザー、金属加工、繊維やファブリック生産の部門でのネットワーク形成に注力している。

 パートナーシップ締結などにまつわるマッテオ・デ・ローサCEOのインタビューは、「WWDJAPAN.com」でこの後掲載する。

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