連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

だんだん“受動態警察”になってきちゃった(笑)【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年05月29日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

仕事柄、自分で文章を綴るし、綴られた文章を拝見する機会が多いです。そんなとき頻繁に思うのは、「みんな、受動態好きだな」ってコトです。

具体的に話しましょう。「ドレスには、美しい刺しゅうが施されました」とか「ビタミンCが配合されています」などは、受動態です。今さらではありますが、受動態は主語と目的語をひっくり返すことで、主語になった「元・目的語」を強調する文法です。確かに、ここで主張したいのは「刺しゅう」だったり「ビタミンC」だったりするのでしょうから、ある意味正しい用法と言えます。

でも私は、だんだん“受動態警察”になってきちゃったフシがあり、同僚の受動態をかなりチマチマ、いちいち能動態に戻すことがしばしばです。なぜでしょう?理由はいくつかありますが、主には2つ。まず中高ではお世話になった英語塾の先生から、社会人になってからは大学を卒業してすぐに働いた新聞社で、「そもそも受動態は、文章の構造をあえて歪にすることで、強い印象を残す文法。だからこそ、連発すると読みづらくなる」との指導を受け、それを信じているからです。同意していただける方も多いのではないでしょうか?加えて最近は、「能動態の方が意思が表明できる」と思っており、“受動態警察”の目はなおさら厳しくなっています(笑)。

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