ファッション

マッシュの「リリー ブラウン」からランジェリーがデビュー

 マッシュスタイルラボのウィメンズブランド「リリー ブラウン(LILY BROWN)」が、ランジェリーラインをスタートした。一部商品はECで販売しているが、4月20日に、ルミネ新宿2内にポップアップストアをオープン予定だ。同日に自社ECでも本格的に販売を始め、4月25日からは「リリー ブラウン」の既存7店舗で販売をスタートさせ、順次、他店舗でも取り扱う予定だ。

 同社は、「ジェラートピケ(GRLATO PIQUE)」や「スナイデル ホーム(SNIDEL HOME)」、「アンダーソン アンダーソン(UNDERSON UNDERSON)」などで下着を展開しているが、いずれもノンワイヤーブラやカップ付きキャミソールなどが主流で、ワイヤー入りのブラジャーを販売するのは、「リリー ブラウン」が初めてだ。ワイヤー入りブラの開発には専門的な技術が必要なため、下着専業メーカーで経験を積んだデザイナーやMD、営業を採用し、チームを編成してデビューに至った。

 ブランドのコンセプトである“ビンテージフィーチャー”の世界観を、サテンとレースのコンビネーションやリリー(百合)モチーフのレース、繊細な刺しゅう、ドット柄などで表現。価格はブラジャーが6490〜7590円(税込、以下同)、ショーツが3190〜3520円、ブラレット&ショーツのセット5390〜9680円。田端千夏マッシュスタイルラボ企画本部「リリー ブラウン」チーフデザイナーは「服を着たときにボディーラインをきれいに見せるアイテムと、アパレルブランドならではの、身に着けることで気分が上がるランジェリー両方を提案したい」と話す。「カップ付きキャミソールや、部屋着やワンマイルウエアとして着用できるロングスリップがきっかけになりワイヤーブラなど幅広い商品へ広がっていけば」と、ランジェリーのデザインを担当する仲谷陽子マッシュスタイルラボ企画本部「リリー ブラウン」デザイナーは今後を見据える。

ワイヤーブラのサイズ展開は01・02・03・04に

 ワイヤーブラのサイズ展開は、アンダーとカップのサイズではなく、01・02・03・04とした。仲谷デザイナーは、「アンダーとカップのサイズ展開だと、SKUが増えるので、店舗の限られたスペースでは美しく見せることができない。試着するにも心理的なハードルが上がる」と話す。1つのサイズで対応できる体形の範囲を広げるため、L字ワイヤーを使用して前中心を低くしたり、後ろのホックを4段にしたりと仕様を工夫した。同じサイズ展開でノンワイヤーブラもあり、脇を高くすることにより、バストの脇流れを防ぐカップ構造にするなど、ノンワイヤーでもバストメイク力を備えている。01〜04というサイズ展開のブラジャーは単品売り、ブラレットなどはショーツとセット販売する。

 下着メーカーではない同社が本格的なワイヤーブラに参入するのは壁もあり、要望を汲み取りつつ小ロットでも対応してくれる工場を探すのは困難だったという。田端チーフデザイナーは、「アパレルと下着では納期が全く違う。下着の方が納期が長いため、その開発ペースに慣れるのが大変だった」と振り返る。ワイヤーブラのパーツは約20〜多いものでは40以上のパーツから構成され、各パーツをそれぞれの製造メーカーから縫製工場に集めて生産するには、アパレルより長い時間と手間が必要。さらにコロナ禍で、アジアでは工場の休業や物流が滞ることもあり、立ち上げまでの道のりは険しかっただろう。

洋服と素材やカラーをリンクさせたデザインも

 ランジェリーラインが加わったことで、「リリー ブラウン」というブランドの世界観に奥行きが出て、新たなファンの獲得も期待される。田端チーフデザイナーも仲谷デザイナーも「洋服と同じレースやビンテージの柄を使ったり、カラーをリンクさせたり、デザインの連動を図りたい」と話す。1型だけのワイヤーブラの型数やサイズ展開を増やし、ランジェリーブランドとしてのポジションを確立する予定だ。人気ファッションブランドのランジェリーカテゴリーの挑戦に注目が集まる。

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