ファッション

専門店1月度は冷え込み効果で前年超え ただしユニクロは6カ月連続の苦戦

 専門店チェーン、セレクトショップの2022年1月度売上高(既存店ベース)は、年末からの全国的な冷え込みや、前年は年明け早々に緊急事態宣言が出されたことの反動から、前年実績を上回ったという声が多い。ただし、月前半でうまく貯金を作れなかった店は、21日以降のまん延防止等重点措置で再び実店舗の客数が減り、苦戦する結果となった。

 しまむらの「ファッションセンターしまむら」は同10.7%増。同社は12月21日〜1月20日集計のため、まん防による客数減の影響が加味されていないが、低気温を受けて防寒衣料や寝具が好調だったことに加え「ミセス、シニア向け商品やビジネス、フォーマル関連はコロナ前に近いレベルまで回復した」(発表資料から)と一定の手応えを得ている。

 アダストリアは同6.5%増と、4カ月連続の前年実績超え。年末からの冷え込みを受けて「初売りセールを中心に好調な売り上げとなった」(発表資料から)効果が大きいが、中旬以降は「実店舗の客足がやや伸び悩んだ」。

 ユナイテッドアローズは同15.2%増。5カ月連続の前年実績超えと、コロナ禍の影響がここにきて一巡した印象だ。「昨年の緊急事態宣言の反動で、実店舗の売り上げが大きく前年を上回った」「春のフォーマルニーズを受けた商品の動きも見られた」(発表資料から)という。

 一方で苦戦が続くのがユニクロだ。国内ユニクロは前年同月比7.1%減と、21年8月以降6カ月連続の前年割れとなっている。「防寒衣料を中心に売れ筋商品の在庫を十分に持てていなかったことに加え、年初の新年祭などのセール時期の売り込みが不十分だった」と広報担当者。入荷遅延で、春物の立ち上がりも遅れたという。

 良品計画の「無印良品」は同2.6%減。衣服・雑貨に限れば春物入荷と秋冬物のセール消化が進んだことで同7.8%増だったが、前年メディア露出効果などで非常に好調だった食品が同8.6%減、同じく生活雑貨が同6.3%減と苦戦した。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。