ファッション

メガネの田中が海外初店舗のシンガポール店をオープン 眼鏡選びを手助けするオンラインサービスも

 メガネの田中チェーン(広島、デイミアン・ホール社長)の子会社フロー オプティクス(FLO OPTICS、シンガポール、渡辺紗理菜社長)は7月1日、メガネの田中チェーンとして海外初出店となる「メガネの田中 ウィーロックプレイス店」をオープンした。場所は、シンガポールで最大級のショッピングエリア、オーチャードロードの一角を占める駅直結のモール「ウィーロックプレイス」の地下1階で、店舗面積は約140平方メートル。

 広報担当者は「オープン初日から、質の高い日本製眼鏡や日本式サービスが高く評価されている。シンガポールは世界有数の多民族国家ながら、“似合う”という観点から眼鏡選びをする習慣がない。ウィーロックプレイス店を通じて、メガネの田中チェーンならではの楽しい買い物体験とパーソナライズした接客を届けたい」と話す。

 店舗デザインについても、「内外装ともに、日本のものをそのままシンガポールに移設した」と述べ、大型の鏡を13個の照明が囲む試着台“ハリウッドミラー”や、客一人ひとりの悩みやニーズに寄り添う“店長デスク”、客とゆっくり話しながら眼鏡選びを行うソファスペースなどを設ける。

 また同店ではニューノーマルに即した試みとして、アイウエアコーディネートの専門家がリモートで眼鏡選びを手助けする“オンラインおまかせアイウェアスタイリングサービス”も行う。自宅でサービスを受けてから来店して滞在時間を短縮することや、店内の試着台そばに設置されたモニターを使って店頭で同サービスを受けることもできる。

 メガネの田中チェーンは7月末までの予定で、ウィーロックプレイス店と広島本店をオンラインでつなぎ、互いの店内の様子を連日午後にライブ配信している。「海外に気軽に足を運べない今、シンガポールのお客さまには日本を身近に感じていただき、広島のお客さまには地元から海外に進出した1号店の披露を行っている」という。

 メガネの田中チェーンは1913 年に広島で創業。全国に約100店舗を展開する。フロー オプティクスは、83年にシンガポールで創業した眼鏡小売チェーンで、シンガポール国内で10店舗を運営。2019年、メガネの田中チェーンに買収された。

 シンガポールにはフォーナインズ(東京、飯村祐一社長)やオンデーズ(東京、田中修治社長)など、他の眼鏡企業も進出している。

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