ビジネス

勝手に「LEON.JP」にプレゼン エディターズレター(2021年5月10日配信分)

※この記事は2021年05月10日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

勝手に「LEON.JP」にプレゼン

 ウェブサイトの編集長に就任したのは、ちょうど今から4年前。以降メディア、特に「ファッション&ビューティメディアのウェブサイトの理想形」について、頻繁に考え続けています。

 WWDJAPAN.comはファッション&ビューティメディアの中でもニュースがコアコンテンツのメディアなので、コンテンツが時系列に並ぶ現状のデザインは「完璧!!」とは思いませんが、「まぁ、こんなカンジ?」くらいには思っています。秋以降は大改修に向けた検討作業を進める予定ですが(それまでは、週刊紙のブラッシュアップを頑張ります!!)、今のようにコンテンツが時系列に並ぶ体裁を捨て去ることはないでしょう。

 一方、他のファッションメディアのサイトについては、「別にコンテンツが時系列に並ばなくても良いのになぁ」と思うことが多々あります。全くもって、大きなお世話です(笑)。がしかし、ファッションの世界でもシーズンの概念が瓦解し始め、新しいモノだけが脚光を浴びる状況は変わりつつあります。それを伝えるファッション&ビューティメディア、特に「早さ」で勝負してきたデジタルメディアが「時系列」から脱却できたら、業界の「新しいモノ至上主義」や「それを半年で、強制的に古いものにしてしまうシステム」の崩壊は加速し、サステナブルな世界が広がるのかも?なんて思うことがあるのです。「時系列」以外の表現ができるようになると、コンテンツの寿命も長くなります。携わる人たちの働き方もサステナブルになりそうです。

 そこで具体的に、そして勝手に(笑)、コンテンツが時系列に並ぶデジタル・ファッション・メディアにリニューアル案をプレゼンしてみたいと思います。「LEON.JP」さんに、アイデアをピッチです。私、「LEON.JP」は究極、GPS機能付きのマップがトップページだったらいいんじゃない?って思うんです。

 「LEON.JP」にアクセスすると、自分が中央に位置している地図が現れ、さまざまな色のピンが一斉にドロップしてきます(これだけでテンション、アゲです)。赤いピンは、モテるファッションのお店。黄色いピンは、モテる車のディーラー。青いピンは、モテる時計のショップ。そして緑のピンは、モテるグルメなレストラン(いや、別にどれが何色でもいいんですけれどw)。でユーザーは、そのピンをクリックすると、LEON編集部が取材したショップの情報や洋服の詳細、オススメのカクテルなどのコンテンツが入手できて、有料会員は、その場で予約も可能!!コンテンツが時系列に並ぶのではなく、地図の上でピンの形で現れるサイト。そんな「LEON.JP」はいかがでしょうか?そんな風に考えるのは、「自分だったら、どんな時に『LEON.JP』にアクセスするんだろう?」と思ってからです。想像できるのは、目の前、もしくはこれから会う女性にモテたい時。正直「レオン」なオヤジと私にはかなり乖離があるのですが(世代は一緒なハズですw)、「ペアウオッチ、見に行こうか?」とか「グルメバーガー、食べに行く?」なんて時に、スマホで「LEON.JP」にアクセスして、時計屋さんのピン、レストランのピンをクリックして、モテる車で直行できれば!!検索画面で「ペアウオッチ」とか「グルメバーガー」なんてキーワード検索するよりモテるでしょう?無論、この形に改修するのは大変だし、情報のアプデもなかなかシンドそうではありますが、僕がオヤジなら使いたいなぁと思う「コンテンツが時系列じゃないデジタルメディア」ではないか?と。レオンさん、いかがでしょうか?

 なんて具合に、器に収めるコンテンツのみならず、器そのもののデザインも考える今日この頃です。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターです。「WWDJAPAN Digital」が配信する記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDJAPAN」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在8種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。