ビジネス

オンワードHDの最終赤字231億円 21年2月期

 オンワードホールディングス(HD)の2021年2月期連結業績は、純損益が231億円の赤字(前期は521億円の赤字)だった。コロナによる国内外での店舗休業と、百貨店など都心部での消費低迷が痛手になった。子会社の伊オンワードラグジュアリーグループなどの売却損51億円、固定資産などの減損損失32億円といった構造改革費用も影響した。

 売上高は同29.8%減の1743億円だった。コロナに加えて19年10月から着手した国内外での店舗撤退が計1700店舗に及んだことも減収の要因。EC(ネット通販)の売上高が同26%増の416億円と拡大したものの、リアル店舗の落ち込みを補うには至らなかった。国内の売上高構成比はECが33%、百貨店が29%、ショッピングセンターその他が38%だった。コロナ下とはいえ、かつて6割以上を占めていた百貨店の売上高をECが上回った。本業のもうけを示す営業損益は212億円の赤字(前期は30億円の赤字)だった

 22年2月期の業績予想は売上高1905億円(前期比9.3%増)、営業利益32億円、純利益63億円。EC売上高は500億円を想定する。19年10月にスタートしたグローバル構造改革によって営業利益で200億円の押し上げ効果を見込む。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。