ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第22回

トレンドの眉メイクは誰でも楽しめる幅広さへ

有料会員限定記事

 ファッションとビューティ、オフラインとオンラインを結びつけるWWDJAPANがスタートするビューティ・インサイトは、WWDJAPAN Digitalのビューティニュースを起点に識者が業界の展望を語る。識者は、美容媒体の編集長やコンサルタント、エコノミスト、そしてサロンスタイリスト。ビューティ業界の半歩先は、ファッション業界の“道しるべ”にもなるだろう。今週は、コロナ禍におけるカラーメイクの生命線、アイメイクアイテムの話。(この記事はWWDジャパン2021年4月5日号からの抜粋です)

今週の識者
矢野貴久子/アイスタイル「BeautyTech.jp」編集長

 パンデミックで化粧品の売り上げが厳しい中、今後の注目アイテムは「アイブロウ(眉)メイク」だ。マスク生活が続く中でアイメイクに注目が集まっているが、眉メイクは特に「あか抜け感」が重視される。ヘアカラーやカラーコンタクトレンズ、あるいはファッションに合わせて、眉用のマスカラやアイブロウペンシルを使って、微妙な色合いを楽しむ若い世代も多い。黒髪でも、微妙なアッシュやブラウンなどそれぞれのトーンに合わせて、眉は少し明るめに仕上げるのが“あか抜けテク”とされる。

 経済産業省の生産動態統計(※)によると、ファンデーションやパウダー、チークやリップカラーなど、マスクで隠れる部分のメイクアップアイテムの売り上げは前年同期に比べ50%前後で推移している中で、「まゆ墨・まつ毛化粧料」(アイブロウペンシルやマスカラ)というカテゴリーは2021年1月時点で、直近12カ月の累計はマイナス5%にとどまっている。

 ファミリーマート専用ブランドとしてノインが開発した「ソポ(SOPO)」は、そのトレンドを見事にすくいとった。アイライナーやアイブロウ、マスカラなどを「黒やブラウンといった定番色なし」でカラーアイテムに絞って開発。特にアイブロウは3 in 1タイプとして、アイブロウペンシル、ぼかしチップ、眉マスカラを1本に。“アッシュブラウン”と“キャメルブラウン”の2色展開で1375円(税込)で販売し、話題をさらった。

この続きを読むには…
残り1845⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。