ビューティ

スタートアップとの協業は多様性への第一歩【今週のビューティ展望】

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 ファッションとビューティ、オフラインとオンラインを結びつける「WWDジャパン」がスタートしたビューティ・インサイトは、「WWD JAPAN.com」のビューティニュースを起点に識者が業界の展望を語る。識者は、美容媒体の編集長やコンサルタント、エコノミスト、そしてサロンスタイリスト。ビューティ業界の半歩先は、ファッション業界の“道しるべ”にもなるだろう。今週はビューティメディアの編集長がアクセラレーター・プログラムを語る。(この記事はWWDジャパン2021年3月1日号からの抜粋です)

今週の識者
矢野貴久子/アイスタイル「BeautyTech.jp」編集長

 企業にとって、アクセラレーター・プログラム(外部企業と対等なパートナー関係で事業創造を加速する場のこと)やハッカソンが、不確実性の高い時代を生き抜くため、新しい考え方やトレンドを柔軟に取り入れイノベーションを起こす大事な機能となってきた。大手や中堅には、保有するリソースやネットワークを共有して新興企業の成長に貢献するとともに、スタートアップから学ぶものも多いと位置付ける企業が多い。アクセラレーター・プログラムは出資を伴わないことも多く、スタートアップ側には気軽に応募し大企業と協業できるのも利点だ。

 アメリカの美容業界でもロレアルやセフォラ、ジョンソン・エンド・ジョンソンといった企業がアクセラレーター・プログラムを実施している。成功のステップをつかんだスタートアップがプログラム実施企業と協業するのみならず、他企業から出資を受けたり、あるいは買収されたりも珍しいことではなくなってきた。それほどオープンになってきたのだろう。

 ドイツのバイヤスドルフは2019年から、韓国で「ニベア アクセラレーター」を実施している。デジタルやIT技術で世界に先んじていること、OEMのほか、環境的にもスタートアップや美容ビジネスのエコシステムが確立されており、有望な企業やブランドが多いことを見越しての韓国だ。採択企業とは長期のパートナーシップを締結する。

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