ファッション

フレッド シーガル氏が死去 セレクトショップのパイオニア的存在

 ロサンゼルス発のセレクトショップ「フレッド シーガル(FRED SEGAL)」創設者であるフレッド・シーガル氏が2月25日、死去した。87歳だった。代表者によると、死因は脳卒中による合併症だった。

 シーガル氏は1933年生まれ。カリフォルニア大学卒業後、HISスポーツウエア(HIS SPORTWEAR)でファッション業界に参加し、セールスマネジャーに就任。61年にロサンゼルスのサンタモニカ・ブールバード通りにデニム専門店として「フレッドシーガル」旗艦店をオープンした。当時としては珍しい19.95ドル(約2100円)でジーンズを販売し、プレミアムデニム市場を開拓した。彼自身“ジーンズバー”と店舗を呼び、革命的なコンセプトから大きな反響をよんだ。ブランドの人気に比例して店舗も拡大するにあたり、従業員に店内のスペースの一部の管理を任せるように。“ショップ・イン・ショップ”と呼ばれる販売形式のパイオニアとなった。「フレッド シーガル」のインショップとして「ロンハーマン(RON HERMAN)」も誕生した。

 「フレッド シーガル」はLAスタイルの代名詞へと発展し、ハリウッドカルチャーを背景にライフスタイルストアとして進化を遂げてきた。85年にサンタモニカに2号店をオープンし、地元の人からセレブリティーやファッショニスタまで幅広く人気を集めた。ヨーロッパのラグジュアリーファッションから、コンテンポラリーブランド、インテリア、ビューティ、アイウエア、子ども服などを全て扱う小売りの先駆けとなった。シーガル氏は生涯の多くの時間を小売りに費やし、フロアに立つことを楽しんだ。

 プライベートでは、妻との間に5人の子どもと、10人の孫、2人のひ孫を授かった。家族は声明の中で、「最後まで彼は私たちにあきらめないことの大切さを教えてくれた。永遠に愛され、心に生き続けるだろう。彼はあらゆる面において、人間として進化することに人生を捧げた真の芸術家だった。私たちに意識を広げること、深化すること、そしてより良く生きることを説いた。彼はイノベーターであり、先鋭的に考えられる人であり、暗黙のルールを打ち破ることができる人。多くの人のメンターでありながら、人生を愛していた。彼を知っている人は、みな彼の力強いエネルギーを感じていた。彼はその生き様を通して、自分を愛すること、お互いを愛することを教えてくれた」とコメントした。

 「フレッド シーガル」は12年にライセンス権と知的財産をサンドウ(SANDOW)に譲渡。その後19年にその株式過半数をブランドライセンスとマーケティングを手掛ける米グローバルアイコン(GLOBAL ICONS)に売却した。

 ジェフ・ロットマン(Jeff Lotman)=フレッド シーガルオーナー兼会長は、「LAのポップカルチャーを牽引する小売り事業を生み出したシーガル氏が亡くなったことを大変悲しく思う。彼の先進的なコンセプトは、新進気鋭のデザイナーを発見や支援に活かされ続けている。これからも常に前例のない小売り体験の提供や新しいブランドの発掘に取り組み、世界中にLAスタイルとカルチャーを届け、愛を軸とした彼のレガシーを受け継いでいく」と述べた。

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