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画面の奥の保護者、そして手前の学生に向けて エディターズレター(2020年11月18日配信分)

※この記事は2020年11月18日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

画面の奥の保護者、そして手前の学生に向けて

 リンク1本目の記事の通り、今週末、ワールドによる「アカデミア」でキュレーターを務めさせていただきます。まずは年度末くらいまで毎月開催予定で、継続的に参画させていただくことになりました。可能なら、キュレーターの枠を脱し、パートナーになりたいと思っているところ(笑。ワールドの方には、そうお伝えしています)。ワールドの「ナレッジを共有するプラットフォームの創出を目指す」という理念に共感したからです。

 初回はMDという仕事にフォーカスを当て、「ザ・ノース・フェイス」と「ビューティ&ユース ユナイテッド アローズ」、それにワールド傘下の「インディヴィ」という3ブランドの担当者にお話を伺います。ブランドも、ターゲットも、ビジネスのあり方も全然違う3ブランドです。そもそも一番“定義があいまい”な職種(と思っています。良い意味で、です)のMDですから、3人の仕事は多分、全然違いますよね(笑)。そんな3人がMDという仕事の幅の広さと奥深さ、責任感とやりがい、そして将来と理想像を語り合う「アカデミア」は、きっと同業他社、そして未来の業界人にとって大きな参考になり得るでしょう。キュレーターを務める交換条件として(笑)、今回は専門学校生を10人ほど、ご招待させていただくことになりました。来月以降も、親交のある学校にお声がけするつもりです。

 コロナ禍ゆえ直接会える機会は減っていますが、ファッション、そしてビューティの世界に羽ばたこうとしている学生や若手は、極力応援したいと思っています。こんなご時世なら、なおさらですよね。とある企業は、内定式の時、オンラインでつないだ画面の奥や横にいる保護者の存在が大きなプレッシャーだったそうです。「我が子をアパレル業界に送り出して良いのか?」、そんな思いゆえでしょう。業界として「大丈夫です。安心して、お子さんを送り出してください」と伝えているつもりですが、一方で本人にも「ご家族を説得できるよう、ちゃんと勉強しなくちゃね!」とも思っています。この「アカデミア」が、その一助になれば嬉しいですね。

 かつての業界最大手の呼び掛けが、大きなムーブメントになることを期待します。そのお手伝いができれば、こんなに嬉しいことはないのです。

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