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「ルイ・ヴィトン」が銀座並木通り店で初のチョコレート 川久保玲や村上隆とのコラボを振り返る展覧会も

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は3月20日、リニューアルした銀座並木通り店をオープンする。7階建ての建物には、ブティックやカフェに加えて初めてチョコレートを取り扱うスペースも用意する。また、オープンから2カ月間、同ブランドのこれまでのコラボレーションプロジェクトを集めた展覧会「ルイ・ヴィトン &(Louis Vuitton &)」を開催する。

 銀座並木通り店は1981年に、「ルイ・ヴィトン」の日本初の直営店として開店。店舗建替えに伴い、東京銀座朝日ビルディングに移転オープンしていた。今回リニューアルオープンを迎える建物の外観は東京湾の水面を彷彿とさせる作りで、建築は青木淳とアメリカ出身のピーター・マリノ(Peter Marino)が担当した。

 最上階には須賀洋介が手掛ける「ル カフェ ヴィー (LE CAFE V)」と「ル ショコラ ヴィー(LE CHOCOLAT V)」をオープン。2020年2月に「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋」にオープンしたカフェとは異なり、今回はカジュアルさを意識したという。チョコレートは正方形やブランドのモノグラムを模した形に作られ、ボックスで販売する。

 展覧会では10の展示室を設けてクリエイティブなコラボレーション作品を展示。特に日本に焦点を当て、川久保玲や村上隆のほかにも、藤原ヒロシや故山本寛斎氏、草間彌生との取り組みを紹介する。村上隆は12年にわたって「ルイ・ヴィトン」とコラボし、“モノグラム・マルチカラー”シリーズや、目玉や桜をモチーフにしたバッグ・コレクションといった人気アイテムを生んだ。

 6階にはVIP・VICサロンを構え、旅に着想を得た“オブジェ・ノマド コレクション”を配置。ほかにも、 “LVオリ・ライン スニーカー”や青と紫を基調とした“タンブール”ウオッチなどの限定品を販売。また、2014年に発表した川久保玲とのコラボトート“バッグ・ウィズ・ホール”をリエディットして限定販売する。中のものが落ちないように、ライナーとしてバッグを販売する際に使われる布製の保護バッグを使用している。

 マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者は、このリニューアルオープンと展覧会の展開について「全ては、世界で最も先進的で洗練されたラグジュアリーマーケットである日本市場へのエンゲージメントのために取り組んでいる。この2つのプロジェクトはビスポークストアやイベント、コンテンツに関する新時代を象徴する。パリでやったことを、日本で再現するつもりはない。日々何かが起こっているのであり、常にエンゲージメントを意識している。リニューアルに着手してから5年が経つが、21年現在も作業を継続できているのは幸運なことだ。本当のエンゲージメントとは、出店をするだけではない。それはただの商業にすぎない。われわれが目指すのは文化的交流だ」と語った。

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