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注目しているバーチャルな取り組みは? 可能性と課題を識者3人に聞く

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無限にできることがありそうながらも課題も山積なバーチャル空間で、ファッションビジネスの可能性とはどんなものが考えられるのか。最先端に触れている識者3人に可能性と課題、注目のバーチャル関連の取り組みを聞いた。(この記事はWWDジャパン2021年1月18日号からの抜粋です)

現実とは違う指向性が広がっていく
川田十夢/AR三兄弟長男

可能性:ウィンドーディスプレーや販売員が着ているコーディネートがカッコよく見えるというのが“実店舗の魔法”だと思うが、僕は「コンプレックスランド(CoplexLand)」を歩いているうちに感化されて、黄緑のソールとか普段欲しくないものを欲しくなったりした。バーチャルの世界で売れるものは、現実世界とは違うものになっていくと思う。ブランドはそういうところの余白をブランドなりに作っていくべきだと思うし、バーチャルならではのブランドロイヤルティーの高め方があるだろう。

 よく仲間うちで「『ドラゴンクエスト(Dragon Quest)』の中で、『ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)』がアイテムを売ったらどんなデザインになるだろう」と会話したが、いよいよ本当にそういうことを考えるときが来た。ブランド側の理解が広がっているし、ゲーム業界側とお互いのダムの水門が開いたタイミング。「ドラクエ」風にいうと、“商人”が行き来すれば、もう成り立つと思う。

 仮想的な場所だからこそ着飾りたいという欲求もある。力士みたいなフォルムの人にあえてカジュアルなTシャツを着せてみるみたいな、バーチャル上の妙みたいなことも生まれてくると思う。

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