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緊急事態宣言で“オープン翌日に休業”もプロ向け卸に活路 古着デザートスノー

 古着店「デザートスノー」は4月6日、東京・下北沢に3店舗目をオープンした。しかし緊急事態宣言を受けて、翌7日から休業している。そこで鈴木道雄デザートスノー社長が発案したのが、プロ向けの卸だ。完全アポイントメント制で予約を9日から受け付け、13日から開始する。レギュラーアイテムを定価の4割引、ビンテージを3割引で販売する。下北沢にある3店舗の全商品が対象で、購入最低額は設けず、商品の発送も段ボール1箱1800円から受け付ける。

 鈴木社長は「国内外の行き来に制限がかかる中、古着バイヤーは仕入れに困っている。そこで下北沢にある3店舗をプロ向けに開放して、商品を卸値で提供する。困ったときはお互いさまだ」と話す。期間は6月末までを予定するが、「状況により延長する」。仮に5月6日に非常事態宣言が解除されて通常営業となった場合も、「一般客を受け入れつつ、アポさえもらえればプロ向けの卸販売も継続する」という。

 デザートスノー下北沢3号店は2階建て、売り場面積は約265平方メートルで、既存の2店舗より大きい。都内は土日の外出自粛が続いていたため月曜日の開店となったが、緊急事態宣言を受けて翌日から休業せざるを得ない状況となった。ラインアップは1990年代を中心とするレギュラーが主で、同エリアの相場に比べて2割ほど安いという。「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」のビッグサイズシャツが1900円~、「ディッキーズ(DICKIES)」のチノパンが2900円~などで、ビンテージアイテムもそろえる。

 鈴木社長は、「いまや下北沢は“古着の街”として世界中に認知されている。新型コロナウイルスの感染拡大に心を痛めるが、後ろ向きに考えていても好転はしない。“自分たちにできること”にまい進したい」と話す。下北沢には同じく鈴木が社長を務める、日本ブランドに特化した古着店「ミクモ」が6店舗ある。今後については「2業態を合わせて15店舗ほどまでドミナント(地域集中出店)したい」と言うが、同時に「自粛要請下でわれわれの弱点も露呈した。EC化の遅れだ。プロ向け卸と並行して、急ピッチで取り組みたい」と課題についても述べた。

■デザートスノー下北沢3号店 ※プロ向け卸は1号店と2号店でも行う
オープン日:4月6日 ※プロ向け卸は13日から
時間:10:00〜18:00 ※通常の営業時間とは異なる
定休日:無休
住所:東京都世田谷区北沢2-15-16