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「ユニクロ」が医療用マスクを国内外に寄贈

 ファーストリテイリングは、新型コロナウイルス感染対策支援として、医療用マスクを中心にマスクを1000万枚規模で調達し、日本や各国の医療機関などに向けて寄贈すると発表した。マスクは中国の同社の取引工場の協力のもと、現地のマスクメーカーから調達する。3月30日以降出荷を開始する。

 日本では、医療機関や介護施設などへのマスク供給を管轄する政府のマスクチームを通し、医療用を中心に約100万枚のマスクを寄贈する。「最速で、政府のもとに4月上旬に届く」(広報担当者)予定だ。感染拡大抑制における緊急度・優先度の高い機関へ配布し、「今後も継続してニーズの把握を進め、追加の支援策を検討していく」。

 国外では、特に感染者が多いイタリア、アメリカ当局からの要請を受け、現地法人を通じてそれぞれ約100万枚を寄贈。現地の医療機関に提供する。また、スペイン、ドイツ、フランス、英国や韓国などでも、現地法人を通じてニーズの把握を進めており、随時提供していくという。医療従事者用のマスクは、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)やケリング(KERING)、ケリング傘下の「グッチ(GUCCI)」なども、フランスやイタリアの政府や州の要請を受けて、提供を発表している。

 感染拡大を受けて、「ユニクロ」はアメリカの全50店を3月17日から休業している。同様に、欧州でもスペインやイタリア、フランスの店舗を休業している。一方で最多で約370店を閉鎖していた中国の休業店舗は、25日時点で湖北省を中心とした約20店にまで減った。

 ファーストリテイリングは1月以降、中国、韓国、東南アジア諸国などで、現地法人を通じて医療従事者向けに“ヒートテック”やダウンジャケット、“エアリズム”などの衣料提供を行うとともに、現地NGOへの寄付を続けてきたという。

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