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卒業式・入学式の中止でスーツ売れず 青山商事の最終赤字203億円に拡大

 紳士服最大手の青山商事は、2020年3月期連結業績予想を下方修正した。純損益は203億円の赤字(修正前は20億円の赤字)を見込む。前期実績は57億円の黒字だった。ビジネススーツの長期低迷に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて卒業式や入学式の見送りが相次いだことが響いた。不振が続く紳士服専門店や靴修理「ミスターミニット」を運営する子会社の特別損失を計上する。

 修正後の売上高は2190億円(同2355億円)、営業損益は4億円の赤字(同90億円の黒字)を見込む。

 屋台骨であるビジネスウエア事業の既存店売上高は下期(10〜3月)で前年同期比8%減と予想していた。だが、繁忙期である3月の販売が大きく減少する見込みとなり、同25%減前後の着地へと下方修正した。紳士服専門店にとって2〜3月は、大学や専門学校の卒業式や入学式、企業への入社式などモチベーション需要の繁忙期にあたる。これが新型コロナによる各種式典の中止によって販売機会を失った。消費増税や暖冬による販売不振も重なったため、店舗に関わる減損損失50億円を計上する。

 また、パンプスやハイヒール離れで靴修理の需要が減少している「ミスターミニット」の運営子会社についても減損損失40億円を計上する。さらに昨年12月に全店舗を閉めて日本事業から撤退した「アメリカンイーグル」に関する事業整理損84億円も計上するため、大幅な最終赤字に転落する。