ファッション

ラグジュアリーシューズ業界に新星 「ジミー チュウ」出身デザイナーのビーガンブランド「ピフェリ」とは

 「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」や「バーバリー(BURBERRY)」などで経験を積んだアルフレド・ピフェリ(Alfredo Piferi)が立ち上げたビーガン・フットウエア・ブランド「ピフェリ(PIFERI)」が今季デビューした。ピフェリは「ジミー チュウ」のヘッドデザイナーを務めた人物で、2019年に退社している。

 「ピフェリ」のアイテムはイタリア生産で品質にこだわり、素材は人工レザーやリサイクル素材を使用している。加えて、これまでのキャリアで培った経験を生かして絶妙な価格設定とファッション感度の高さの両方を備えたアイテムを展開する。

 「存在意義のある商品を作ろうと思ったのが『ピフェリ』を始めたきっかけだ」とピフェリは語る。「これは私にとっての挑戦だが、このブランドのシューズにはレザーを一切使用していない。しかし、これが未来のあるべき姿だと考えている」。

 アイコンサンダル“ファンタジア(FANTASIA)”は、花の茎をイメージした10㎝ヒールが特徴だ。名称は同名のディズニー映画にちなんだという。ラッフルが印象的なアンクレットソックスは、リサイクルしたポリエステルとルレックス繊維を使用している。アンクレットソックスは着脱可能で、セットで795ドル(約8万2000円)、サンダル単品で695ドル(約7万2000円)と、他のラグジュアリーシューズよりも100ドル(約1万400円)以上低い価格設定となっている。

 また、リサイクルしたプラスチックボトルから作った人工スエードのブーツは、ビジューをあしらったアンクレットが付属しており、これも着脱可能だという。そのほかにも、ブランドカラーのピンクのラバーバンドをストラップに使用したり、ポインテッドトウのシューズには「赤いペディキュアを塗ったようなイメージ」という赤いキャップでキャッチーさも忘れない。

 「ピフェリ」はロンドンの百貨店ハロッズ(HARRODS)が5月に独占発売する。同百貨店のシューズ売り場を監修する「クルト・ガイガー(KURT GEIGER)」のアルベルト・オリヴェロス(Alberto Oliveros)=ゼネラル・マーチャンダイズ・マネジャーは、「アルフレド・ピフェリのデビューコレクションはフェミニンでセンシュアル。遊び心もあり目を引いた。ピンクのディテールやアンクレットソックス、構築的なヒールなどが印象的なラグジュアリー・ビーガン・コレクションを生み出した」と絶賛した。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2022年版繊維商社特集 有力企業8社の「今とこれから」を写真と記事で読み解く

「WWDJAPAN」7月4日号は、10年以上に渡って続くロングラン企画の「2022年版 繊維商社特集」です。海外出張と重たいキャリーバック、トラブルシューティングなど体力と精神力が必要で、かつては男性が多かった商社ですが、今では女性も増えています。また、SDGsやサステナビリティなどの社会貢献や働く意義がより問われる中で、会社側の考え方や評価のKPIも徐々に変わりつつあります。

詳細/購入はこちら