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フェムテックで乳がん患者に新提案 術後に心地よく付けられるブラジャー開発

 乳がん患者向けブラジャーの企画・開発を手掛けるアボワールインターナショナル(京都市・中村真由美代表)は1月22日、乳房再建手術後の専用下着「エメリタ(EMERITA)」を発売した。同社公式オンラインショップ、提携各店で取り扱う。初年度の販売数は3000万枚を見込み、今後は医療総合商社やウイッグメーカー、通信会社、コンビニエンスストアとの連携も予定する。

 乳房再建手術後は、手術直後の腫れによる左右差や高低差、幅の違い、さらにはバランスの崩れなどが生じ、手術直後から加療中、経過観察中ではそれぞれ乳房の形やブラジャーの着用の感じ方が変わるが、その変化に対応できる適切なブラジャーがなかったことから今回のブラジャーを開発した。開発では、乳がん経験者である同社の中村代表の視点と、乳房再建手術の第一人者である武石明精医師、女性医療者、乳がん経験女性40人が協力。2年半を掛け販売に至った。

 ブラジャーは、ボリューム調整用・アンダー位置調整用2つのパッド入れにより、バストの高さや大きさ、アンダーバストの位置を自然に調整し左右を均一に保つことができる仕様だ。加えて、伸縮性のレース素材を採用しており、ブラジャーがバストに優しくフィットするためブラジャーのズレを抑えることができる。さらに、左右それぞれでワイヤーの差し替えが可能で、バストの状態に合わせて理想的なカーブや大きさを調整できる。

 サイズはS、M、L、LL、3L(各8700円)、3L(9000円)。色はピンク、ライトブルー、ネイビー、クリームの4色展開。それぞれサイズに合わせてワイヤー4〜6本を同梱。ブラジャーとセットのショーツも別途販売予定だ。

 国立がんセンターによると、日本国内の乳がん患者は年間9万〜10万人、そのうち乳房再建手術を受けるのは500床以上の大病院の場合30〜40%といわれている。