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化粧品は愛でるもの!? エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年11月20日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

化粧品は愛でるもの!?

 今の時期、化粧品業界はコフレの発売や2020年新色のお披露目が目白押しです。特にコフレは、百貨店で発売日当日に1時間待ちといったブランドもあるなど盛り上がりを見せています。コフレ発売の時期になると思い出すのが、かれこれ20年以上前になる学生時代、友人が毎年3~4ブランドのコフレを購入するのに付き合っていたことです。当時、さほど化粧品に興味を持っていなかった私にはコフレに色めき立つ友人の気持ちが今一つ理解できず、そんなに購入してどうするの?と質問ばかりしていました。友人いわく、欲しかった現行品が入っているだけでなく、コフレだけの商品やポーチもついていて、お得以外の何ものでもないとのこと。コフレのシーズンになるとポーチを変えるのが楽しみだったみたいです。

 時代は変われどコフレに対する女性の気持ちはいつでも同じで、毎年この時期は、コフレ狂騒曲と言わんばかりに百貨店などがにぎわいを見せます。編集部でも「〇〇ブランドのコフレを購入しようと思う」「〇〇は最後のコレクションだから記念に欲しい」とかコフレの話題が必然的に多くなります。「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」がポケモンとコラボレーションしたホリデーコレクションでは、オンラインショップでの注文履歴がブランド側の不手際で無断でキャンセルされた問題で苦情が寄せられたのも、当然のような気がします。期間や数量限定という、女性が引かれる要素がふんだんに盛り込まれているからなおさらですよね。

 ありがたいことに編集部には各ブランドからコフレをはじめとする新製品を送ってもらう機会が多いのですが、それを見ながらコスメフリークのアルバイトの女性がうっとりした顔をしているのをよく目にします。彼女の口から出た言葉はこうです――「新作を何色も購入して愛でるのが楽しみなのです。使うのはその中の数本なんですけどね」。パッケージが凝っていたり、好きな作家などとコラボレーションしたりするのであれば愛でる気持ちは理解できるのですが、通常の新製品でもそうだとは……。化粧品の奥深さを感じ、まだまだ化粧品を通じての新たなビジネスチャンスがあるのではないかと思いを巡らせています。

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