アトモスの創業者・本明秀文さんの独自の目線と経験から、商売のヒントを探る連載。会社経営は、常に崖っぷちの連続だ。働けど働けど、なぜこれほどまでに税金ばかり取られるのか。たとえ売り上げがゼロでも、税金の請求だけは容赦なくやってくる。当たり前だと思っていた保険のカラクリ、“お得そうに見える”けど実は使われないサービスの構造、そして、その先にある増税やインフレのリスク。未来に希望は、もはや無いのか──そんな漠然とした不安の正体を、本明さんが言語化する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月30日号からの抜粋です)
本明秀文(以下、本明):インバウンド消費に陰りが見えてきた。百貨店協会の発表によると、3月から5月まで3カ月連続で前年割れ。インバウンド数そのものは好調でも、円高もあって、財布のひもが固くなっている。さらに今、中国では「7月に日本で大地震が起こる」という根拠不明のうわさが拡散されて、日本旅行のキャンセルが相次ぎ、フライトの減便にまで影響が及んでいる。インバウンドが減ると国内の消費はままならない。なのにここに来て、政府は免税制度の廃止や出国税の引き上げに言及し始めた。外国人にとって、ラグジュアリーブランドなんかを日本で買うメリットの一つが免税なわけ。100万円のバッグを買えば、消費税分の10万円が免除される。財政再建のためとはいえ、本末転倒。ますます外国人が日本に来なくなるよ。
──そうですね。税金、本当に高い……。毎年、根こそぎ持っていかれている感覚です。
本明:小池ちゃん(筆者)みたいにギャランティーで仕事をしている人は、一気にブワッと来るから大変でしょ。
──大変です。政府は「2030年までに年収を100万円アップさせる」って言ってますけど、どうなんでしょう。
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