「WWDJAPAN」では、多様化するファッション&ビューティ企業の課題解決やビジネススケールのためのヒントを、セミナーでも発信している。マーケターの第一人者であり、「WWDJAPAN EDUCATIONS」BXパートナーを務める藤原義昭300Bridge 代表が、12月19日に開催された「WWDJAPAN」のセミナー「次世代ラグジュアリー&韓国ブランドが日本で急成長する理由」のセッションから得た示唆を共有する。
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次世代ラグジュアリー&韓国ブランドが
日本で急成長する理由
円安と価格高騰でラグジュアリーは急速に高嶺の花となりました。消費者の視線は“いつかの憧れ”から“頑張れば今買える価値”へ移行しているようです。しかし基準は安さではなく、定番性、語れる世界観、継続的につながるコミュニティーを備えたブランド同士の競争が始まりました。
L キャタルトンのセッションでは、ラグジュアリー市場の鈍化を一過性ではなく構造変化として捉え、富裕層はモノの所有から体験消費へ軸足を移し、憧れ層はインフレ環境下で支出を抑制しつつ、中古やアフォーダブル領域へ流入しているという知見が共有されました。重要なのはアフォーダブルを価格帯で定義しない点です。問われるのはブランドの強さと、値上げに耐えられるプライシングパワーです。
ディストリビューターのアマンのセッションでは、「イタリア製=高品質」という従来の神話が薄れつつある現実を示しました。産地だけでは差別化できず、デザイナーの思想や文化的背景を含む物語が不可欠となるとのこと。コラボレーションや販促を共につくれる相棒型のブランドが成長するなど数年前とはブランドとの関係も変化しています。
リステアのセッションでは、韓国ブランドの競争力をSNS起点に見いだし、店舗の外、いわば“空の上の顧客”に向けて常時発信し、ファンを形成し、購買前から体験を始める設計力が重要だと語られました。一方で誕生と淘汰のスピードが極めて速く、内外価格差を放置すれば購買は海外に流れ、ターゲット設定を誤れば即座に失速するとも。短期で回収する即効型ブランドと、時間をかけて世界観を育てるブランドを併走させる運用が、小売りの現実解となりそうです。
この「世界観の統制とコミュニティーの運用」は、単なるマーケティング戦略にとどまりません。インフレ下での値上げにも耐えうる、ブランドの本質的な「プライシングパワー」の源泉となる一貫性のあるメッセージと、ブランドへの深い共感を共有するファンを育むことで、価格競争から脱却し、永続的な価値を築き上げることが可能になります。短期的なトレンドを追う即効型ブランドとは一線を画し、時間をかけて丁寧に培う関係性こそが、今後の市場における最も強固な競争優位性となるのだろうと思います。
顧客体験を第一に考え、ブランドが単なる「モノ」ではなく「文化」として機能する構造こそ、次世代ラグジュアリーの定義となるのではないでしょうか。
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