ウィメンズ
2026年春夏の国内トレンドキーワードは、「甘さ」。鮮やかなカラーブロッキングやドット柄など、高揚感のある提案も際立つ。市場全体としては今年も、パイの急拡大は見込めないだろう。限られた消費の中でいかに「付加価値」を感じるストーリーを盛り込めるかがポイントだ。(この記事は「WWDJAPAN」2026年1月5日&12日合併号からの抜粋です)
記者はこう見る!

木村和花/編集部記者
2025年、印象に残った取材
オスロでのファッション・ウイーク取材。ファッション都市としては後発だが、「サステナビリティ」や「クラフト」など時代を象徴するキーワードが詰まった魅力的なクリエイションに多く出合えて感動した。
2026年、こんな取材がしたい
衣食住に拡張するファッションの可能性に興味がある。ブランドのレジデンス事業や、そのほか服に依存しないビジネスのタネにアンテナを張りたい。
ILLUSTRATION : UCA
トレンドは装飾回帰と実用性の両立
「高付加価値」の提案にも注目
一過性のトレンドよりも、タイムレスなデザインと上質さを重視する「クワイエット・ラグジュアリー」の価値観は、すでに消費者の間に定着したと見える。ラグジュアリーでは、「エルメス(HERMES)」や「マックスマーラ(MAX MARA)」「ザ・ロウ(THE ROW)」、国内ブランドでは「オーラリー(AURALEE)」といったブランドの根強い人気が象徴的だ。ただ、“クワイエット”の表現は変化しつつある。トレンドワードとして浮上した当初は、装飾を極力そぎ落としたミニマルなスタイルが目立ったが、2026年春夏のランウエイでは、鮮やかな色使いや柄の掛け合わせなど、華やかさが明確に戻ってきた。タイムレスであることを前提に、装う楽しみを訴える高揚感あるファッションが求められているようだ。
国内ブランドでは、「甘さ」がキーワードに。立体的なフリルやチュールなど、ドラマチックなディテールを取り入れたアイテムの提案が際立っている。特にレースや刺しゅうといったクラフト的な要素は、視覚的な「甘さ」に加え、背景にあるクラフツマンシップや手仕事の温かみなど付加価値のあるストーリーを伝える手段として多く取り入れられている。
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