アシックスは12日、2025年12月期連結業績予想を上方修正した。上方修正は8月に続き2回目となる。売上高は8000億円と従来予想を据え置くものの、営業利益は1400億円(従来予想は1360億円)、純利益は900億円(同870億円)と上振れを計画する。「アシックス」のランニングシューズや「オニツカタイガー」のファッションスニーカーで高額品がよく売れ、粗利益率が2.7ポイント改善する見通し。
同日発表した1〜9月期連結業績は、売上高が前年同期比19.0%増の6250億円、営業利益が同39.4%増の1276億円、純利益が同32.1%増の863億円だった。全項目で同期間の過去最高を更新した。
日本では「オニツカタイガー」の売上高が同76.9%増の471億円だった。銀座や心斎橋では「オニツカタイガー」直営店の入店待ちの行列が名物になっているが、インバウンド(訪日客)による免税売上高は同108.1%増の287億円だった。国内客の売上高も同40%増と大幅に伸びている。