ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)による新生「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、美しいシルエット際立つウエアを軸にしたスタイルを完成させるアクセサリーがそろう。その色使いはベーシックな黒やブラウンから鮮やかなイエローやラズベリー、オレンジ、ティールグリーンまで。ウエアにも通じる独特の色彩感覚は、まさにピエールパオロの真骨頂だ。
新作バッグは、アーカイブから着想を得たアンティーク調の金具がポイント。ハンドルの付け根に「B」を模ったパーツをあしらった、丸みのあるトップハンドルバッグ“ボレロ“は、底面にファスナーポケットを配したデザインがユニーク。大小2サイズと横長に引き伸ばしたようなデザインを提案する。エンべロップ(封筒)型の小ぶりなショルダーバッグ“メール“は、立体的なシルエットと大きな四角いクロージャーが特徴。「B」をくり抜いたヒンジ開閉のクロージャーがアクセントになったフラップ付きのバッグは、ストラップの長さを調節することでさまざまな持ち方で楽しめそう。「バレンシアガ」らしいクラッシュカーフスキンをはじめ、ナチュラルなヌメ革、カラフルなスエードと、さまざまな素材で打ち出す。
また今回のランウエイには、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)時代の2001年に発表され、デムナ(Demna)期に復活したアイコンバッグ“ル シティ“も登場した。ツヤのある柔らかなカーフスキンを使用した“ル シティ26”は、スムースとスエードタイプを3サイズで展開。さらにヌメ革を用いた“ル シティ“も新たにラインアップに加わる。近年のヒット作“ロデオ“を彷彿とさせるダブルクロージャーをあしらった小ぶりなショルダーバッグは、コントラストカラーで仕上げられた内側にも注目だ。
シューズはレザーに加え、ベルベットやサテンを使用。ピンヒールのパンプスやフラットシューズは甲が浅く、つま先が斜めになった小さなスクエアトーデザインが特徴になる。エレガントなスタイルに抜け感を加えるエフォートレスな厚底トングサンダルは、ビビッドカラーのベルベット使いが印象的。ぽっくりや厚底の草履のようなデザインで仕上げたプラットフォームサンダルもある。また、コスチュームジュエリーはアーカイブに着想したようなスタイルが中心となり、スポーティーなキャップとクチュールのハットを融合したような帽子も登場した。