「ナイキ(NIKE)」が「クロット(CLOT)」創業者兼クリエイティブ・ディレクターのエディソン・チャン(Edison Chen)およびチャンが所有するジュース・ロサンゼルス(JUICE LOS ANGELES LLC)を相手取り、契約違反を理由に訴訟を提起した。「ナイキ」は、同社がジュース・ロサンゼルスに供給した商品に対する未払い分として12万6615ドル(約1860万円)の支払いを求めている。本件について、「ナイキ」からもチャン側からもコメントは得られなかった。
チャンと「ナイキ」は、2006年以降、約20年にわたり関係を築いてきたが、23年10月の上海ファッション・ウイークで、チャンが新たに「アディダス(ADIDAS)」とパートナーシップを結んだことが明らかになった。「アディダス」とチャンは、「クロット」24年春夏コレクションにて、「アディダス オリジナルズ バイ エディソン チャン(ADIDAS ORIGINALS BY EDISON CHEN)」というコラボレーションコレクションの立ち上げを発表している。
「クロット」は香港を拠点とし、「ナイキ」にとってアジアにおける重要なパートナーの一つだった。なかでも、06年に100ドル(約1万4700円)で発売された“エア マックス 1 キス・オブ・デス(Air Max 1 Kiss of Death)”は、スニーカーコレクターの間で最も人気の高いモデルの一つとされており、スニーカーのリセールサイト「ストックX(STOCK X)」では現在1200ドル(約17万6400円)で出品されている。17年以降の売買履歴では、状態やサイズによって230〜2053ドル(約3万3800円〜30万1500円)まで価格が変動している。