ビューティ
特集 サステナブルビューティーー農業と化粧品産業 第11回 / 全12回

当初から貫く「スキンケアだけではかなわない」を具現化 ネオナチュラルは農業からリトリート施設へ

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価値機会の創出

ネオナチュラルは、高柳昌弘社長が娘のアトピーを治すため、自宅の台所で石けんを手作りし始めたことから誕生したスキンケアメーカーだ。当初は契約農家や原料メーカーからハーブなどの原料を調達していたが、有機栽培の定義が曖昧で、各々の基準が異なることにやるせなさを感じていた。「ならば、自分たちで一からやるしかない」。そう決意し、2009年に自社栽培に踏み出した。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月26日号付録「WWDBEAUTY」から抜粋・加筆しています)

ネオナチュラル

地図

農地住所:岐阜県郡上市大和町栗巣1079
農地面積:8000㎡
栽培品種:ヘチマ、ラベンダー、カモミールなど
展開ブランド:「ネイチャーズ フォー(NATURES FOR)」「池田さんの石けん」「はだ恵りシリーズ」など

複数の耕作放棄地の中から岐阜県郡上市母袋を選んだ理由は、植物の栽培に適した気候や水、土壌などの環境に加え、築100年を超える古民家の存在だった。「ブランドを始めた当初から、スキンケアだけで肌悩みを解決できるとは考えていなかった。即効的な美しさよりも肌の根本環境を整えることの方が重要。ゆくゆくは顧客のライフスタイル全体を提案する。そんな場所を作りたいと考えていた」(高柳社長)。

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