ファッション

東レが新感覚のシルク調ポリエステル 独自技術で上品な光沢感とドレープ、膨らみを実現

 東レは2020-21年秋冬向けに、天然シルクのような上質な光沢や艶感、かさ高性が特徴のシルク調ポリエステル長繊維テキスタイル「キナリ(KINARI)」を販売する。初年度の販売目標は20万mで1億円を、3年後には50万mで7億円を計画する。価格は1mあたり1500円程度。今後は婦人・紳士衣料向けにさらにバリエーションを増やす。また現在、製造工程くずや、回収ペットボトルを原料にしたものもテスト中で、来年の販売を目指す。

 「一線を画するものができた」と荒西義高・繊維研究所所長は胸を張る。同社が14年に開発した独自の紡糸技術“ナノデザイン(NANODESIGN)”と高次加工技術により、従来のシルク調素材では実現できなかった上品な光沢とかさ高、摩擦によるきぬ鳴りなど、シルクに近い表現を実現した。

 石井慎二=婦人・紳士衣料事業部部長は「1年半前にエレガンス系の素材がトレンドに戻ってくるのではと開発を始めた。2年前はスポーツやストリートムードが強くてエレガンス系素材の需要が厳しかったが、20年春夏はトレンドがフェミニンでクラシックな流れにシフトしていて、シルク調の素材が動いている。次の20-21年秋冬はこの傾向がさらに強まるだろう。開発が間に合ってよかった」と話した。

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