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開幕前に3万人が予約 「シャネル」のファッション部門トップが語る「マドモアゼル プリヴェ」展

 「シャネル(CHANEL)」の巡回展「マドモアゼル プリヴェ(MADEMOISELLE PRIVE)」が東京・天王洲アイルで開催中だ。「シャネル」の3つの柱であるオートクチュール、ハイジュエリー、香水にフォーカスし、カラー別にエリアに分けた展示で「シャネル」の世界観を一般に発信するイベントだ。同展のオープニングに合わせて来日したブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門グローバルプレジデントに話を聞いた。

WWD:東京で「マドモアゼル プリヴェ」展を開催する意義と同展から期待することは?

 ブルーノ・パブロフスキー=シャネル ファッション部門グローバルプレジデント(以下、パブロフスキー):日本の顧客や消費者に今日の「シャネル」を知ってもらい、メゾンを理解してもらうため。オートクチュールと1932年にガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が手掛けたハイジュエリー、そして「シャネル ナンバー5(CHANEL NO.5)」という3つのアイコンは、「シャネル」が他のブランドとは違うルーツで、パワーを持つブランドだということが分かる。これらのルーツが、今でもモダンなアプローチで現在のクリエイションにも生かされている。この展示では過去と未来の会話をもたらすと同時に、「シャネル」がどれだけモダンなブランドかということが感じられるはずだ。

WWD:このような啓発的な展覧会の開催はビジネスにどのような影響をもたらすか?

パブロフスキー:若い消費者に「シャネル」を知ってもらえるチャンスだ。「シャネル」のDNAであるユニークなストーリーに触れれば、なぜ、「シャネル」が他のブランドと違うか分かるはず。それで来場者が「シャネル」に関心を持つか持たないかは、彼らの自由。われわれは伝統とクラフツマンシップに裏付けされたフランスのラグジュアリーブランドであり、シャネルからカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)、そして、ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)に引き継がれ、時代が変わっても一貫した価値を提供している。

WWD:同展は一般に開放された展覧会だが反応は?

パブロフスキー:開幕前にすでに3万人から来場の予約があったから手ごたえは十分だ。

WWD:日本では閉店が続くなど百貨店事情が変化しているが、日本における百貨店の課題は?

パブロフスキー:日本では約30年にわたり百貨店と取り組みをしている。百貨店の販路は必須だ。消費者には百貨店を通じて体験を提供している。

WWD:ブティックや百貨店のない地方都市の消費者をどのように取り込むか?

パブロフスキー:ウェブサイトやアプリ、SNSなどデジタルツールを使用したコミュニケーションを通じて来店してもらうようにしている。写真よりは、実際商品に触れたり試着してもらうことがなんといっても重要だ。

WWD:ミラノやパリのファッション・ウイークでサステイナブルなショーが多く見られたが、「シャネル」におけるサステイナビリティーの最優先事項は?

パブロフスキー:長年サステイナビリティーの取り組みを行ってきて、われわれの価値の一部になっている。今後は今まで以上に注力する必要があるし、ビジョンの実践もしていかなければならない。ことさらに“サステイナブル”とショーでアピールするよりも、われわれは実際にサステイナブルな取り組みを行っている。新世代のスタッフや顧客たちからのプレッシャーもある。最高のクリエイションには必須の要素だと思っている。

■マドモアゼル プリヴェ展 / ガブリエル シャネルの世界へ
日程:10月19日~12月1日
会場:B & Cホール-天王洲アイル
住所:東京都品川区東品川2-1-3
時間:11:00-20:00 (最終入場19:30)
料金:入場無料