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資生堂が米クリーンスキンケアブランド「ドランク エレファント」を買収

 資生堂は10月7日、連結子会社であるアメリカ地域本社のシセイドウ アメリカズ コーポレーション(SHISEIDO AMERICAS CORPORATION)を通じて、米スキンケアブランド「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」を手掛けるドランク エレファント ホールディングス(DRUNK ELEPHANT HOLDINGS)を買収すると発表した。全株式を取得する。取引価額は8億4500万ドル(約895億円)で、今期(2019年12月期)中に完了する予定だ。

 「ドランク エレファント」は12年にティファニー・マスターソン(Tiffany Masterson)=ドランク エレファント ホールディングス チーフ クリエイティブ オフィサーが立ち上げ、13年にデビューしたブランド。エッセンシャルオイル、肌を乾燥させるアルコール、シリコーン、紫外線吸収剤、香料、染料、ラウリル硫酸ナトリウムなど、肌に悪影響をもたらす可能性がある原料を排除したスキンケア製品をそろえる。北米ではセフォラ(SEPHORA)やスペースNK(SPACE NK)などで取り扱っており、人気製品はクリーム「ララ レトロ ホイップ モイスチャライザー ウィズ セラミド」(60ドル、約6300円)や「T.L.C.スカリ ベビーフェイシャル 25% AHA+2% BHA マスク」(80ドル、約8400円)、「バージン マルーラ アンチオキシダント フェイス オイル」(72ドル、約7600円)など。最近は北米を中心に急成長しており、19年にはブランド立ち上げ7年で売上高100億円を突破し、今期は1億2500万ドル(約132億円)を見込む。また幅広い年齢層から支持されているが、サステイナビリティーやナチュラルビューティへの関心が高まっているミレニアル世代とジェネレーションZに特に人気だ。

 一方で資生堂は人体にも環境にも優しい“クリーンビューティ”市場に進出することにより、プレステージスキンケア事業を強化する。 消費者価値観や流通環境の変化が激しい北米において、新たなトレンドとなる価値を持つ同ブランドを傘下にし、北米市場の収益拡大を目指す。また、「ドランク エレファント」のSNSを活用したコミュニケーションの知見とノウハウをグループ全体のデジタル戦略に生かす。

 なお、マスターソン=チーフ クリエイティブ オフィサーは同職を継続し、ドランク エレファント ホールディングスの社長に就任する。