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「ルイ・ヴィトン」がeスポーツ参入 優勝トロフィー用のケースやアバターのウエアを制作

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、人気オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」などを提供する米ゲーム会社ライアットゲームズ(RIOT GAMES)と2年間のパートナー契約を締結した。

 協業の一部として、同ブランドは10月2日~11月10日に開催される同オンラインゲームの世界大会「2019 リーグ・オブ・レジェンド ワールド・チャンピオンシップ(2019 League of Legends World Championship以下、チャンピオンシップ)」で優勝者に授与されるトロフィーを収める専用トラベルケースを製作する。また、賞品としてベストプレーヤーなどに贈られるスキン(アバター用の着せ替えアイテム)やカプセルコレクションのデザインを、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)「ルイ・ヴィトン」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターが手掛けるという。カプセルコレクションは12月に店舗とECサイトで発売される。

 マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者(CEO)は、「トロフィーケースは11月8日にエッフェル塔で開かれる記者会見で発表するが、当ブランドの163年の歴史の中でもこれほど大きなケースを製作するのは初めてだ」と語った。

 ナズ・アレタハ(Naz Aletaha)=ライアットゲームズ eスポーツ・パートナーシップ主任は、「『ルイ・ヴィトン』との協業が決定して非常に興奮しているし、大変光栄に思っている。トロフィーケースには同ブランドの“LV”モノグラムがあしらわれるほか、ハイテクな要素や最新の技術が詰め込まれたファン垂涎の一品となる」と述べた。また、「『リーグ・オブ・レジェンド』は世界最大のeスポーツだ。オンラインゲームやeスポーツは従来のスポーツやエンターテインメントと同レベルの市場規模になりつつある」とその人気について説明した。

 2018年に韓国で開催されたチャンピオンシップでは、およそ1億人の視聴者が優勝の行方を見守っていた。今回も同程度、もしくはそれを超える数の視聴者がいると予想されている。バーク会長兼CEOはeスポーツについて、「10年間でサブカルチャーからメジャーなスポーツに成長したスケートボードと同じ道をたどるだろう。スケーターの次に来るのはeゲーマーだ」と話した。

 米投資会社ゴールドマン・サックス(GOLDMAN SACHS)が18年に発表したリポートによれば、eスポーツの市場規模は22年にはおよそ30億ドル(約3210億円)に達するという。同様に視聴者数は世界で2億7600万に上ると予想されており、これは米アメフトのプロリーグであるナショナル・フットボール・リーグ(National Football League)の現在の視聴者数に匹敵する数字だ。

 バーク会長兼CEOによれば、ジェスキエール「ルイ・ヴィトン」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターも今回のコラボレーションに非常に乗り気だという。「ニコラはSFや未来的な世界観を好んでおり、『ルイ・ヴィトン』の16年春夏コレクションのキャンペーンに人気ゲーム『ファイナル・ファンタジー(Final Fantasy)』のキャラクターであるライトニング(Lightning)を起用している。ラグジュアリーブランドの広告にゲームキャラクターが登場したのはあれが初めてだっただろう」と述べた。「こうした協業によってゲーマーが『ルイ・ヴィトン』の顧客になるかどうかは重要ではない。時代の動きに目配りして次世代とつながること、そして異なる世界に触れてクリエイティビティーを促すことが重要だ」。