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最終赤字39億円のレナウン 北畑社長「変化に対応できず、責任を痛感」

 レナウンは親会社の山東如意科技集団と決算期を統一するため、2月期から12月期に変更する。10カ月(19年3月1日〜12月31日)の変則期となる19年12月期は黒字化を目指し、売上高535億円、営業利益1億円、経常利益4億円、純利益3億円を計画する。

 17日に行った決算会見では最終年度や数値目標を定めていない新たな中長期経営戦略を発表した。顧客、社会、従業員に向けたサービスの企業価値の向上を目指し、eコマース事業の拡大による顧客接点の強化や、ビジネスウエアがレンタル可能な月額定額制サービス「着ルダケ」などの新たなビジネスモデルの推進。「テレワーク・在宅勤務」「子育て支援制度」などの働きやすい環境作りなどに注力する。

 主力ブランドは成長を促す。来年50周年を迎える「ダーバン(D'URBAN)」はプロモーション強化や、再成長を目指す「アクアスキュータム(AQUASCUTUM)」のリブランディングを推進中だ。また、19年秋冬から新ブランドとして「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」とのライセンス下着とナイトウエアをスタートする。

 レナウンの19年2月期決算は、売上高が前期比4.1%減の636億円、営業損益が25億円の赤字(前期は2億1500万円の黒字)、経常損益は19億円の赤字(同5億6500万円の黒字)、純損益が39億円の赤字(同13億円の黒字)だった。百貨店を主販路にするブランドの業績不振と冬物コートの販売が苦戦が要因だ。

 北畑稔社長は「前中期経営基本方針に掲げていた連結営業利益15億円以上が未達で、純損失39億円に終わったことに責任を痛感している。気候要因や自然災害、消費者の節約志向などが売り上げに影響したことは確かだが、業績不振の根本的な理由は消費スタイルや外部環境の変化にレナウン単体が対応できていないことが大きい。旧来型の作り手発想のブランド運営を改めて顧客の気持ちに寄り添い、課題解決、消費者発想の事業運営に切り替えていかなければならない」と語った。