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レナウンが「ダーバン」「アクアスキュータム」の売上高を1.5倍に 5カ年計画を発表

 レナウンは30日、2023年を最終年度とする中期経営計画を発表した。連結で売上高700億円(18年度は636億円)、営業利益25億円(同25億円の赤字)を目指す。不採算の売り場や取引を見直す一方で、基幹3事業と位置づける「ダーバン(D’URBAN)「アクアスキュータム(AQUASCUTUM)」「アーノルドパーマー タイムレス(ARNOLD PALMER TIMEESS)」に経営資源を集中させる。神保佳幸社長は、「お客さまとわれわれの提供するものにズレが生じてきている。消費者視点で事業運営を見直し、約2000ある店舗を全て一つ一つ点検する」と強い意志で黒字化に臨む。

 基幹3事業の2019年2月期売上高はそれぞれ「ダーバン」が81億円、「アクアスキュータム」が61億円、「アーノルドパーマー タイムレス」が57億円。それぞれのブランドの売上高を最終年度に約50%引き上げる。同社は今月、150人の希望退職者を募ることを発表。人員整理など固定費削減で浮いた資金を、基幹ブランドの設備投資や販促宣伝費などの投資に振り向ける。

 「ダーバン」は、若い顧客の獲得へ向け宣伝投資を強化する。8月初旬から、俳優の吉田鋼太郎と藤原竜也の世代の離れた2人の俳優を広告塔に据え、“継承”をテーマとしたプロモーションを開始。来年春からは比較的値ごろな価格体帯の“レッドレーベル”を導入する。「アクアスキュータム」はエグゼクティブ層へアプローチするため高感度セレクトショップやラグジュアリーECへの卸を拡大する。「アーノルドパーマー タイムレス」はブランドサイトを通じたメディア発信でコト提案を強化し、ファミリー層の間での存在感を高める。

 新規事業やECも強化する。スーツの月額レンタルサービスの「着るダケ」事業の利用者は計画を上回る水準で推移しており、当初目標としていた会員数1万人を23年度に1万5000人に上方修正する。ECの売り上げ比率は3%から10%まで引き上げる。自社EC「アールオンライン ザ・ショップ(R-ONLINE “THE SHOP”)」「AQ オンライン」の会員数は80万人を目指し、他社ECへの出店も積極化。店舗との在庫管理一元化も進める。