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ミレニアル女子に人気の米メディア「リファイナリー29」が体験型イベントを国外へ拡大

 ミレニアル世代の女性にフォーカスした米メディア「リファイナリー29(REFINERY29)」は、米大手モデル事務所のIMGと複数年のパートナーシップ契約を結び、同社の体験型イベント「29ルームズ(29ROOMS)」を新たに国内外4つの地域で開催する。より多くの地域で開催することで顧客体験を強化するという。

 「29ルームズ」はアーティストや先進的な表現者、パートナーたちの双方向的なインスタレーションやパフォーマンス、アクティビティーを通して、新鮮かつ社会的なアイデアを表現し文化やクリエイティビティ―を展示するイベントで、2015年に始まった。映画「ムーンライト(MOONLIGHT)」などで知られる女優のジャネル・モネイ(Janelle Monae)や俳優のジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal)といったセレブリティーに加えて、スナップチャット(SNAPCHAT)やグーグル(GOOGLE)、フェイスブック(FACEBOOK)などの企業も過去に参加し、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴで開催。これまで47州と24カ国から人々が訪れている。

 昨年IMGはリファイナリー29のグローバル・ライセンス・エージェンシーとして名を連ねていたが、今年からはニューヨークとロサンゼルスのフラッグシップイベントにおいて製作とオペレーション、ブランドとのパートナーシップを管理するという。「29ルームズ」はアメリカの他地域への展開や、カナダ、ヨーロッパ、そして将来的にはオーストラリアやアジアも含めた世界ツアーも計画している。

 同社のピエラ・ジェラルディ(Piera Gelardi)共同設立者兼エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターは「『29ルームズ』を始めて以来、国内外で体験に対する需要の高さを感じてきた。人々はアートや文化、そして互いに双方向的につながることができる新鮮で意味のある方法を求めている。このパートナーシップを通して私たちは実験を続け、世界中のより多くのコミュニティーで、創造性と文化的対話を刺激するライブイベント空間を進化させていくだろう」と語った。

 体験型イベントの可能性にファッション業界は大いに期待している。「トミー・ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」はパリで開催するコラボレーションライン“トミー × ゼンデイヤ(TOMMY × ZENDAYA)”の初のコレクションで、これまでにない体験型ファッションショーの実施を計画しており、昨年秋には英EC企業のマッチズファッション ドットコム(MATCHESFASHION.COM)が、5階建て約650平方メートルの体験型施設「5 カーロス プレイス(5 CARLOS PLACE)」をロンドンのメイフェア地区に開業した。同時期にはアイリーン・フィッシャー(Eileen Fisher)がブルックリンに自身初の体験型ストア「メイキング スペース(MAKING SPACE)」をオープンし、コミュニティー中心型の体験を提供している。

大根田杏(Anzu Oneda):1992年東京生まれ。横浜国立大学在学中にスウェーデンへ1年交換留学、その後「WWD ジャパン」でインターンを経験し、ファッション系PR会社に入社。編集&PRコミュニケーションとして日本企業の海外PR戦略立案や編集・制作、海外ブランドの日本進出サポート、メディア事業の立ち上げ・取材・執筆などを担当。現在はフリーランスでファッション・ビューティ・ライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を行う。

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