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英激安店「プライマーク」が快進撃 9月期決算は売上高1兆円超え

 英国のアソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ(ASSOCIATED BRITISH FOODS 以下、ABF)は、同社の低価格アパレル業態「プライマーク(PRIMARK)」の2018年9月期の売上高を発表した。同国の老舗百貨店ハウス・オブ・フレーザー(HOUSE OF FRASER)が破産し、中堅百貨店のデベンハムズ(DEBENHAMS)や大手小売りのマークス&スペンサー(MARKS & SPENCER)の店舗閉鎖が続く中、「プライマーク」は一人勝ちの様相だ。

 ABFによれば、売り場面積の増加が寄与し、「プライマーク」の売上高は前期比6.0%増の74億8000万ポンド(約1兆1000億円)で、調整後営業利益は同13.0%増。なお、ABFの11月6日の株価終値は前日比3.0%高の2.46ポンド(約362円)だった。

 ABFの売上高のうち、小売り事業である「プライマーク」が約半分を占めており、残りが食料品、砂糖、農作物となっている。同社によれば、「プライマーク」の業績はイギリス国内で特に好調で、売り上げは前期比5.3%増。これにより、衣料品市場でのシェアは「大幅に」伸びたという。また夏季を通じて売り上げが堅調に推移したため、値引き幅が予想より抑えられた。まだ始まったばかりの秋季も、売り上げは「期待できる」という。

 ヨーロッパでの現地通貨ベースの売上高は、前期比で4.7%増となったものの、既存店ベースでは同4.7%減となった。売り上げの伸びが特に著しかったのはフランス、ベルギー、イタリアで、スペイン、ポルトガル、ドイツも好調だった。

 北米における下期の業績についても「非常に満足している」としている。7月には同地域で9店舗目となる店をニューヨーク・ブルックリンにオープンし、順調な売り上げを記録している。

 「プライマーク」はSNSでも快進撃を続けており、フェイスブックやインスタグラムなどを含めたフォロワー数は、昨年の約1000万から1300万近くまで増加した。「SNSは、フォロワーをインスパイアするのが目的だ。新製品の閲覧やウィッシュ・リストの作成ができる他、スタイリングのアドバイスも受けられる。また、当社の服を着た写真をシェアできる『プライマニア(PRIMANIA)』というサイトも提供している」と同社はコメントした。