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英激安店「プライマーク」の創業者が83歳で死去

 アソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ(ASSOCIATED BRITISH FOODS 以下、ABF)が展開する「プライマーク(PRIMARK)」の創業者兼会長兼元CEOであるアーサー・ライアン(Arthur Ryan)氏が短い闘病生活の末、7月8日に逝去した。83歳だった。

 ジョージ・ウェストン(George Weston)ABF最高経営責任者(CEO)は、「アーサーは小売業界の大物の一人として人々の記憶に残るだろう。私の祖父とおじが1969年にアーサーを採用してダブリンに(プライマークの前身である)ペニーズ(PENNEYS)を立ち上げさせた際、彼が素晴らしい才覚を持った商人であることは分かっていた。その後、アーサーは顧客を喜ばせたい一心で日々尽力し、事業を拡大していく優れた手腕を持った素晴らしいリーダーでもあることを証明してくれた。この深い悲しみの時において、アーサーのご家族に心からのお悔やみを申し上げる。堂々とした存在感や素早い機転、篤い友情にあふれるアーサーを失ってしまったことを寂しく思う」と語った。

 「プライマーク」はワンピースが10~15ポンド(約1350~2025円)、アウターが15~25ポンド(約2025~3375円)と手頃な価格帯でファッション性のある品ぞろえによって急成長しており、2018年9月期の売上高は前期比6.0%増の74億8000万ポンド(約1兆98億円)だった。アイルランドやイギリスをはじめとする欧州および米国の12カ国におよそ370店を構えており、7万5000人以上の従業員を雇用している。19年4月には、ロンドンに次ぐ第2の都市バーミンガムに5層で総面積がおよそ1万5000平方メートルと同ブランド最大の店舗をオープンした。

 ポール・マーチャント(Paul Marchant)「プライマーク」CEOは、「アーサーは小売業界の真のパイオニアであり、成功を収めても弛むことなくイノベーションを続けた。顧客のことを第一に考え、定期的に店を訪れては自らの足で歩き回るなど情熱的に仕事に打ち込みつつも、常に他者への優しさを忘れない、人間的にも素晴らしい人物だった。彼のそうした人間性は、今後も『プライマーク』の指針であり続けるだろう」と述べた。