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「ルルレモン」が大阪でコミュニティー作りに本腰 国内最大店舗を開店

 カナダ・ハンクーバー発のスポーツブランド「ルルレモン(LULULEMON)」の国内5番目の直営店が10月31日、大阪・梅田のルクア大阪にオープンした。2016年に心斎橋ショールームを開設しているが、店舗としては西日本初。店舗面積約214平方メートルは国内最大規模となる。

 日本法人ルルレモン・アスレチカ・ジャパンの早瀬京鋳・社長は「心斎橋ショールームは、地域でのコミュニティー作りの実験場所として開設した。統計的に大阪人はあまりスポーツをしない傾向があり、当初はなかなか集まらなかったが、おもしろいことには汗を流す人が多いことが分かり、コミュニテイーの輪が広がっていった。大阪は日本最大のコミュニティを作れる、熱のある場所だと判断し、最大規模で出店した」と話す。

 地域コミュニティーに主眼を置くルルレモンは、地域の特性に合わせて店舗デザインを変えている。ルクア大阪店は“生命力と人情と遊び心”がコンセプト。店内フォトスポットには、太陽の塔やグリコの看板、かに道楽などの大阪名物をモチーフとしたオブジェが飾られているほか、「Sweat First,TAKOYAKI Later(まず汗を流したから、たこ焼きを食べよう)」の合言葉をプリントした大阪限定Tシャツを販売する。

 ランニングやヨガなどのアクティビティーに無料で参加できるコミュニティークラスも週1〜3回開催する。今月25日の大阪マラソンでもイベントを計画するなど、大阪エリアのコミュニティー拡大を図る。

 想定する顧客ターゲットは幅広い。増加傾向にある男性客の取り込みを狙い、メンズの売り場を充実させた。“自転車から会議室まで”のコンセプトで開発されたオフィスでも着用できる機能性ジャケットなどもそろえる。ヨガパンツは、今秋から本格的にスタートしたアジアフィットとグローバルフィットの2ラインを投入する。

 ルルレモンは、バンクーバーのヨガスタジオを運営するチップ・ウィルソン(Chip Wilson)が1998年に創業。ヨガの教えに基づき、創業当時からコミュニティー形成を重視したビジネスを展開し、顧客の声を反映した商品を開発してきた。北米のセレブから火がついた世界的なヨガブームで人気が沸騰。日本にも10数年前にデサントと提携して進出したが、ヨガ人口が少なく、撤退した経緯がある。現在、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、中東、オセアニアに約400の店舗とショールームを展開する。日本では「コミュニティーの可能性があり、考え方を共有できる商業施設であれば、出店していきたい。ニューヨークには12店舗展開しているので大阪でも複数店舗出す可能性がある」(早瀬社長)。