ビジネス

レナウンは百貨店ブランドの苦戦続く 子会社の新ブランドで業績改善目指す

 レナウンの2018年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比0.4%増の284億円、営業損益が26億円の赤字(前年同期は23億円の赤字)、純損益が23億円の赤字(同19億の赤字)だった。主力のメンズスーツブランド「ダーバン(D’URBAN)」(売上高は同12.1%減の18億7600円)をはじめとする百貨店向けブランドが苦戦。一方、量販店チェーンやGMS(スーパー)などで販売するウィメンズの「エレメントオブシンプルライフ(ELEMENT OF SIMPLE LIFE)」の売上高は同10%増の13億円と好調だった。

 ソックスやインナーを企画・製造するレナウン インクスの売上高は、同20%増の38億6500万円と伸長した。ライセンスの新ブランドとして18-19年秋冬から、スイス発「[SN]スーパー.ナチュラル([SN]SUPER.NATURAL)」と「ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ(1PIU1UGUALE3)」のメンズリラクシングウエアに加え、20年東京五輪の公式ライセンス商品の紳士・子ども肌着を開始。19年春夏には「マッキントッシュフィロソフィー(MACKINTOSH PHILOSOPHY)」のメンズアンダーウエアをスタートする。

 同社のEC・通販の比率は3%と全体の割合は大きくないが、売上高は同21%増の6億円と伸ばしている。9月に親会社の山東如意科技集団が中国第2位の大手通販サイト「JDドットコム(JD.com)」を運営する京東集団と戦略的パートナーシップを結んだことで、レナウンの越境ECも促進していくという。

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