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中国ECアリババの「独身の日」ビッグセール 今年はついに売上高3兆円を超えるか

 今年も中国のEC最大手のアリババ(ALIBABA)によるオンラインビッグセールが開催される。11月11日の中国「独身の日(シングルデー、ダブル11)」に合わせた同イベントは10周年を迎えてさらに広い地域へと販売を拡大し、オムニチャネルサービスも充実させるという。

 回を重ねるごとに驚愕の売上高を更新しているが、17年の同イベントの売上高は253億ドル(約2兆8336億円)で、同年の米国のブラック・フライデー(サンクスギビング翌日の祝日となる金曜日の買い物商戦)のオンライン販売の売上高50億ドル(約5600億円)の5倍以上だった。

 今年はアリババグループ傘下のラザダグループ(LAZADA GROUP)が運営する東南アジア大手のモール型ショッピングサイト「ラザダドットコム(LAZADA.com)」が初めて参加し、オーストラリア、カナダ、米国、香港、台湾、シンガポールまで拡大される。

 同イベントはオフライン店舗にも広がっている。中国で人気のブランド「ジャック&ジョーンズ(JACK & JONES)」「ヴェロモーダ(VERO MODA)」などを擁するデンマークのアパレル企業、ベストセラー グループ(BESTSELLER GROUP)は、昨年参加した4店舗の売り上げが前年比2.5倍だったことを受け、今年は1500店舗を同イベントに出店するという。

 事前注文は11月11日まで受け付けている。10月20日には“SEE NOW, BUY NOW”形式のランウエイショーイベントがアリババのECモール「Tモール(Tmall)」で開催された。その様子は中国国内の10のプラットフォームでライブ配信され、閲覧者は商品がランウエイで発表されると同時に発注できるという、エンターテインメント性にも富む内容だった。

 11月10日には前夜祭としてカウントダウンイベントが上海のメルセデス・ベンツ・アリーナで開催される。17年は女優のニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、歌手で俳優のクリス・ウー(Kris Wu)、歌手やデザイナーとしても活躍する音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)、プロテニスプレーヤーのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)、アートパフォーマンスを披露するブルーマングループ(Blue Man Group)らが出演した。

 9月にジャック・マー(Jack Ma)創業者から会長職に任命されたダニエル・チャン(Daniel Zhang)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「もはやオンラインのショッピング祭りではない。中国国民の祭りであり、世界規模のイベントだ」と同イベントのプレス発表会で話した。

 また同イベントは、アリババが考える“未来の小売業”戦略を実現する革新的な技術を発表する場にもなっている。チャンCEOは生物工学が“財布”の概念をくつがえすのではと、未来の決済方法を示唆した。キャッシュレス支払いが迅速に浸透した中国市場を振り返り、「そのうちにスマホも必要なくなり、われわれ自身の体で支払い認証できる日が来るかもしれない」と語った。

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