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ギルトの日本事業は元グラムールのグラッドが取得 2020年のIPO目指す

 ハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON’S BAY COMPANY)のギルト(GILT)事業売却を踏まえ、日本でフラッシュセールサイト「グラッド(GLADD)」を手掛ける同名の会社は4日、その日本事業を買収することを発表した。前身がグラムール(GLAMOUR)の同社は2020年、東京証券取引所での株式公開(IPO)も目指す。キッズやホーム、フード、カジュアル・ファッションが強かったが、買収を機にファッション路線を強化する。

 「グラッド」が支払う取得額は不明だが、株式の8割に相当する資本を注入するようだ。ギルトの日本事業取得後も2つのフラッシュセールサイトは個別に運営を続け、物流やカスタマーサービスなどは統合する。2つのサイトを合わせると、ユーザーは500万人、うちアクティブユーザーは150万人で毎月10万以上の商品が取り引きされる規模になる。2つのサイトの商品取扱高は、2億ドル(約218億円)相当に上る見込み。20年に計画するIPOにおいても、今回の買収はプラスに作用することを期待する。

 日本在住20年以上のアラン・スラス(Alain Soulas)=グラッド共同創業者は、「ギルトの日本事業の取得により、ハイエンドからアッパーミドルのファッションが強化できる。価格、デリバリー、カスタマーサービスなど、あらゆる面でメリットの多い統合だ。統合後は、日本で一番の在庫問題に手を差し出すサービスになるだろう」とコメント。アラン共同創業者はブランドのほか、百貨店やセレクトショップの在庫も販売したい考え。将来的には、全く違う形での在庫処分ビジネスも検討中のようだ。

 「グラッド」の事業規模については明言を避けたが、「日本では国内最大、ギルトは2番手」とアラン共同創業者。「グラッド」は前進のグラムール時代から成長を続け、今では「マルニ(MARNI)」「アー・ペー・セー(A.P.C.)」「リプレイ(REPLAY)」「トリンプ(TRIUMPH)」など5000以上のブランドを販売する。平均60%オフのサイトは年間80万の商品を販売し、毎月200万のユニークユーザーがサイトを訪れている。

 ギルトの日本事業は、本国とは一線を画す独自性の高い状態で日本に上陸。現在240万の会員を抱え、1決済あたりの平均購入額は127ドル(約1万3800円)という。