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ゴールドウインが“丸見え”の研究開発施設をお披露目

 ゴールドウインは7日、創業地の富山・小矢部市に開設したスポーツウエア研究開発施設「ゴールドウイン テック・ラボ(以下、テック・ラボ)」メディアや関係者向けに披露した。施設には5億円を投資し、3300平方メートルの敷地に製品開発や品質検査などを目的とした9つのスペースを新設した。中央には同社のモノ作りを象徴する機械や製品のアーカイブ12点を展示。その中心には、ベンチャー企業のスパイバーと共同開発している人工合成クモ糸素材の分子デザインなどが見られるスペースを設け、未来に向けたモノ作りの姿勢をアピールする。同素材を使用したウエアで、現在開発を進めている“ムーンパーカ”もテック・ラボで引き続きテスト検証を続け、商品化を目指す。

 また“商品知識や情報を共有する場”として、施設のほとんどがガラス張りの開放的な空間も特徴だ。直営店のスタッフや卸先に、商品の知識やVMDの教育を行うポップスペースやプレゼンテーション室なども設置し、モノ作りから販売までを一貫するビジネスをさらに強化する。

 同日に発表した2017年4〜9月期決算は、売上高が前年同期比8.7%増の287億円、営業利益が同105.1%増の14億円、経常利益が同76.8%増の15億円、純利益が79.9%増の10億円だった。自社で店舗を直接運営する自主管理型ビジネスが引き続き好調で、EC売上高の拡大やプロパー販売比率の向上で大幅な増益となった。

 部門別では「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」や「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」のアウトドア事業の売上高が同16.5%増の184億円と好調を維持する一方で、「エレッセ(ELLESSE)」「スピード(SPEEDO)」のアスレチック事業は同2.8%減の76億円と苦戦した。西田明男・社長は「アウトドア部門に比べて、アスレチック部門はまだまだ直営店が少ない。卸先でもわれわれのブランド力が見せられるような売り場作りを推進していきたい。商品開発も社員自身のスポーツの経験を生かしているので、今後テック・ラボが強い力を発揮してくれるはずだ」と話した。