ビジネス

ゴールドウインが「エレッセ」の事業終了 48年の歴史に幕

ゴールドウインは、伊ブランド「エレッセ(ELLESSE)」の事業を2024-25年秋冬シーズンで終了する。1976年のスキーウエアを手始めに、テニスやフィットネス、スイムなど幅広い分野のスポーツウエアを生産・販売し、80〜90年にかけては同社の主力事業の一つだった。しかし近年は販売が低迷し、11年にはスキーから撤退。23年にテニスウエアに特化して全面刷新を図ったものの、軌道には乗れず、事業継続が困難になった。

「エレッセ」は同社が日本における商標権を持つ。80〜90年代のテニスやスキーのブームをけん引し、同社が躍進するきっかけを作った。テニスではグローバルの契約選手だったクリス・エバート、ボリス・ベッカー、日本人では伊達公子が着用したことで人気を集めた。

ゴールドウインは同じく24年秋冬でフィットネスの「ダンスキン」、スノーウエアの「241(トゥーフォーワン)」、24年中にゴルフウエアの「ブラック&ホワイト」の事業からそれぞれ撤退すると発表した。一方で、6月から米スニーカー「オールバーズ」の国内販売に参入するなど、経営資源の入れ替えを進める。特に現在の大黒柱である「ザ・ノース・フェイス」、グローバル市場を開拓する戦略ブランドと位置付ける「ゴールドウイン」への投資を強める。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。