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「ラドー」が森永邦彦とコラボ、黒から透明に色が変わる時計が誕生

 
 スイスの時計メーカー「ラドー(RADO)」は11月、ファッションデザイナーの森永邦彦とコラボレーションし、限定エディションの“トゥルー シャドー(True Shadow)”を発売する。予定価格は21万5000円。その発表を兼ねて、マティアス・ブレジャン(Matthias Breschan)=ラドーCEOと森永邦彦「アンリアレイジ(ANREALAGE)」デザイナーのトークセッションが9月13日に行われた。

 “トゥルー シャドー”は、「ラドー」のクラシックなコレクション“トゥルー(True)”の外観とハイテク構造に、光と色彩に対する森永デザイナーの独特のアプローチを組み合わせたものだ。

 森永は、紫外線が当たるとさまざまな色に変化するフォトクロミックという素材を用いたコレクションで知られるが、その作風を時計のデザインにも採用した。彼がデザインしたのは、太陽光を浴びると、ダイアルが黒に変わり、日が沈むと、ダイアルはしだいに薄らいでグレーに変わる。そして、最後には透明になり時計内部で脈打つスイス製ムーブメントが見えるようになる時計だ。

 森永は、「まず、色を付け加えたり、取り去ったりする、という発想が根本にあった。そこで私が試みたのは、紫外線によって色を変化させるフォトクロミックレンズを使って、“移ろう”時の本質を時計のデザインで表現することだった。色を脱いで色を着る。日が昇り、日が沈み、闇がやって来る、そんな一日の時間の変化を壁面で表現した」と語る。さらに「私のデザイン哲学は、本来目に見えなかったものを見えるようにすること。それは、服を取り去れば、身体があらわになるということと似ている」とクリエイションについて説明する。

 一方、ブレシャンCEOは、「さまざまな国の異業種のデザイナーたちと組むことで時計業界に新しいアイデアを持ち込みたかった。森永邦彦氏は、新しいことに果敢に挑戦をする素晴らしいデザイナー。革新的なマテリアルを使った彼の作品は、ファッション界の限界を押し広げている。そして、新しい“トゥルー シャドー”により、彼のヴィジョンを時計作りに取り入れられたことを、私たちは非常に誇りに思う」と述べる。

 「ラドー」は今年、“トゥルー”に6人のデザイナーたちがそれぞれのヴィジョンを加えた限定エディションを発売するが、“トゥルー シャドー”はその限定シリーズのひとつ。その他コラボレーションしたのは、デザインスタジオのビッグゲーム(BIG GAME)、インテリアデザイナーのサミュエル・アモイア(Samuel Amoia)、ライナー・ムッチュ(Rainer Mutsch)、フィリップ・ニグロ(Philippe Nigro)、建築家でインダストリアルデザイナーのオスカー・ジータ(Oskar Zieta)。

 「ラドー」は、耐久性の高い時計を製造することで知られるスイス・レングナウの時計ブランド。創業以来、今日まで「想像することができれば、それを作り出すことは可能だ」というブランド哲学によって、製品を開発してきた。